2013年08月19日公開|シボレー
弊社初お目見えのカマロ新車です!
もともと長野県はアメ車比率は低く、見かけたとしてもほとんどはSUVです。
おそらくは昔のアメ車のイメージ引きずっているのでしょー
燃料垂れ流し、遅い・曲がらない・止まらない、内装がちゃち等々・・・
しかし近年この印象はだいぶ変わってきています!
燃費も大分改善され、
70年代から厳しくなった排ガス規制の影響によるパワーダウンも解消され、
足回りもリーフスプリングからコイルに替りなど改善点は多いようです。
しかし、20インチの大径ホイルとリア275というタイヤサイズに1.700kgを超える車重、このお車の場合は327PSという動力性能からすると、ブレーキのローター径の小ささや、
片押しキャリパーなどは制動力には不安が残ります・・・
もっともアメリカを代表するスポーツカー コルベットと価格比較した中で約1/2ということを考えればしょうがないですし、同クラスのチャレンジャーやムスタングも同じような内容ですので、ここは割り切りも必要でしょう。
しかし驚いたのはこのバランスウエイト・・・
このような巨大なものは見たことがありません。
おそらくこのようなバランスウエイトはアメリカしかないでしょうねー
しかし、このような巨大なものが必要なのは、一つには大径タイヤを装着していることもあるでしょうが、
ホイル自体の精度が低いことも大きな理由でしょう。
精度よりもコストパフォーマンスを優先するアメリカ的な表れ?
クラシカルな4連アナログメーターは好きなのですが、装着位置が低すぎ、実際これらのメーター視認を必要とするハイスピード走行時には視線移動距離がありすぎ実用性としてはあまり意味がありません。
あくまでデザイン的要素と思われます。
メインメーターもアナログですが、中央にはデジタルの情報パネルは装備されています。
視認性は非常に良いのですが、デザインはいかにもアメ車的で、これは日本人にはかなり好みの分かれる質感デザインでしょう。
このようにナビパネルが高い位置に装着されてしまっていますので、上記した4連メーターは下に押しやられる結果となってしまったのでしょう・・・
もっともGTカーなので、
快適走行のための使い勝手を優先する観点からいえば正解なのかもしれません。
ここら辺の作りこみ感や素材感は、価格比較すれば決して悪くはありません、トヨタの安っぽさに比べれば割り切り感があり良いと思います。
アメ車ならではのシンプルな内装ですが、決して安っぽい印象ではありません!
欧州車と比べると、個性不足は否めませんが、これがアメ車の個性と割り切れば、
これもまた個性なのかも?
欧州のようにアップダウンも激しく曲がりくねり、いたるところに市街地もありというシチュエーションではなく、
淡々とした道をリラックスして走るにはこのくらいシンプルのほうが飽きが来ないのかもしれません。
国民性なんでしょうねー
新車登録から4か月になろうとするところですが、非常に程度は良好です!
多少の傷はありますが、すでに洗車も何回もされていることから考えれば納車程度も良好だったでしょうし、管理の仕方もお上手だったと思われます。
ヤナセ購入されたのが正解!
よーく見ていくとボンネットには初期の水染みが多少でき始めています。
サミットホワイトというソリッドカラーですが、
気を抜くとこのように水染みができ始めてしまいます。
驚くべきはこの厚い膜厚!
218μもあります。
これは欧州車(一部除く)でいえば20年以上前の膜厚ですが、アメリカメーカーは薄膜化による軽量化やコストダウンはしていないのですね!
もっとも都市部は別として、砂漠など厳しい環境が当たり前にあるのもアメリカですから、
このくらいの膜厚が必要なのかもしれません。
ヤナセ購入されたのが正解!
といいましたが、嫌なもの発見してしまいました・・・
物取り痕なのか?
何かで傷つけてしまったのか?
タッチペンによる補修痕跡があります・・・
おそらくはメーカーレベルで行われたものと思いますが、これもしヤナセが行った補修だとしたら天下のヤナセも地に落ちたものです・・・
その横にある幅も広く非常に深い線傷も問題です・・・
見た感じでは、傷のエッジが丸められていますので、
一応めだたないように手は入れられているようですので、これは納車前の傷でしょう。
そうだったとしたら、この2か所2cm位の距離で存在していますから、
本来ならば補修塗装するべきレベルでしょうね!
施工中に様子見にいらしたオーナー様にこのことをご報告すると、今まで気が付かれずにいらしたようですが、確認されたとたんに顔つきが厳しくなられました・・・
この写真面白いことに側面部、しかもパネル下半分に付着している水染みです。
大抵は側面パネルの水染みはあっても上部なのですが、逆です?
恐らく、白のお色で水染みは付きにくいという安心感から、
洗車時の拭き上げが下部は手が抜かれていたのでしょう。
洗車拭き上げは、色に関係なくきちんと行う必要があります!
一部に多少の傷はありましたが、全体的程度は良好でしたので、スムーズの磨きあげることができました。
程度からすると2μ以下の研磨でも大丈夫だったのですが、思った以上に塗装が柔らかく、3μの研磨となりました。
塗装膜厚が厚いのも、この塗装硬度の柔らかさが理由かもしれません?
本国では使用環境が過酷なため、ダメージを跳ね返すのではなく、クッションとしてダメージを取り込み磨きなどで補修するという考え方だとすると、
欧州車のような高硬度薄膜の塗装よりはメインテナンスはこのような塗装のほうが容易でしょう。
CHEVROLET シボレー カマロ LT RS コーティング終了
施工期間中、ボデイの施工は最終の加水分解促進以外終了している時点で、オーナー様とお友達で様子見にお越しになられましたが、ご覧になられてお二人ともビックリ、
「なにー、こんなに変わるの?」
「すごい艶だねー」
「このコーティングあまり光沢はないと思っていましたが、全然すごいじゃないですか!」
とても、ご満足いただけました。
しかし・・・
オプション施工でご依頼いただいていた、
テールレンズへのプロテクションフィルムのライトスモークの施工は片側だけは終了していましたが、どうしても納得がいかない御様子、
「思っていたより暗くならない・・・」
「フィルムのゆず肌が気に入らななー」
「フィルムの塵とラインのゆがみは何とかならないの?」
と、ご指摘いただきましたが、
ライトスモークからスダークスモークの変更は、ただでさえ暗く視認性の悪いアメ車のテールレンズには、事故率が極度に上がることを考慮すると施工はできません。
ゆず肌も、500μもの厚みのあるフィルムですので、本来飛び石から守ることが目的で作られていますので、意匠性は二の次ですからこれも何ともならない。
塵とライン歪みも、ボデイより窪んだ形状でライト枠もあるため、フィルムを引っ張り合わせることができないため、これでも3枚試行錯誤した結果ですので、
やり直したとしてもこれ以上は無理。
このような理由により施工は止めることとなってしまいました・・・
相談の結果、フィルム代と型取り代はお支払いいただくこととなりました。
ご依頼時の説明不足もありましたが、プロテクションフィルム自体に対しての認識の勘違いもあられたようです。
本来プロテクションフィルムは、ヘッドライト用ボデイ用ともに飛び石から守ることが主目的で、意匠性は2次的な要素でしかありません。
カラーラッピングシートのように意匠性の変更もしくは見た目のためのものではありません。
目的を私もオーナー様も共有できていなかった失敗例です・・・
こんな失敗もありましたが、ボデイ本体施工は大変ご満足いただけたことはありがたいことです。
兵庫県御出身で、現在長野県にはお仕事であと1年いらっしゃるそうですが、その後は兵庫のご実家にお帰りになられるご予定だそうですが、お帰りになられてもきれいにお乗り頂けることを願っております。
ありがとうございました。
PS:お友達と2台、長野の変な磨き屋の思い出に箱根ツーリング是非ご参加ください。
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=エクセレントフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード磨きコース(旧システム・軽度の鏡面磨き)
オプション施工=エクセペル・ヘッドライトプロテクションフィルム(テールレンズ×ライトスモーク 施工中断)
施工料金:161.906円税込(新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド割増磨き+10% 適応)
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