2014年10月18日公開|ミニ
すでに今年一度オプション施工でご入庫いただいております常連の会員様です、
すでに奥様のお車も施工いただいておりますが、
今回はボデイの再施工でご入庫いただきました!
今年で新車購入から6年目となられるお車ですが、一部かなりくたびれている部分もありますが、ボデイ本体の程度は非常に良好で、手洗いと洗車機も併用なされているそうですが、艶引けもさほどではありません。
露天駐車でありながら、このレベルに保てているのはなかなかできることではありませんので、小まめに丁寧な管理をなされているのでしょうね?
とはいえ前施行より約3年が経過していますので、鉄粉付着はある程度ありますが、付着場所はこの手のボデイ形状ハッチバックスタイルにありがちがテール部分がほとんどです。
つまり鉄粉付着は、駐車中ではなく走行中が原因という事になります。
この車の様にハッチバックスタイルでリアルーフスポイラーが装着されている場合は、ダウンフォース発生の為リア部分での風の巻き込みが激しく起こるために、どうしてもリア部分には鉄粉が付着しやすくなってしまいます・・・
ただしこのお車の場合は付着はありますが、まだ強い食い込みや酸化を起こすレベルまでには至っておりませんので、付着鉄粉をクリーナーで軟化させ、高圧スプレーを丁寧にかけてあげることでほぼ除去は完了いたしました!
まだ軽度なレベルと言えるでしょう。
然し、ヘッドライトカバーのクリアーはかなり傷みは進行していて、上部はすでにポリカまで及んでいるようです・・・
オーナー様曰く、
「曇りが目につ様になり始めたと思ったら、
一気に傷んできてしまいました・・・」
とのことですが、
すでにこのレベルですとクリアーは全剥離、
“ヘビーポリッシュ”が必要となってしまいます・・・
輸入車の場合特にドイツ車ですが、使用されているクリアーが非常に硬く且つ厚く塗装されているために、3ケタ台の番手ペーパーでまずはクリアーを全剥離いたします。
それでも片目に対して3枚のペーパーは消費するほどクリアーを完全に磨きとるのは大変です・・・
ライト形状が単純なためポリッシャー使用が可能なだけ助かります。
非常に粗い番手のペーパーで施工を開始していますので、その後さらに2段階のペーパー掛けを経てやっとある程度ポリカに透明性が戻ってきました。
この後、3種類のスポンジバフと2種類の専用コンパウンドを使用して、3段階の磨きを経て完全にペーパー目を消しつつ、表面の艶を上げていきます!
世間では数千円の施工費で、
クリアーを溶かすケミカルによりヘッドライトカバー磨きと称する施工を多く行っておりますが、そのような施工経験者の弊社お客様によると、
「その時はすごくきれいになったと感じるのですが、1週間くらいですでに黄ばみや曇りが始まってきて、最終的にはさほどの時間経過もない中で、施工前よりひどい状態になってしまいました・・・」
という、お話をよく耳にします。
これは当然の結果で、強いケミカルを使いクリアーを変質させて透明感を作り出したとしても、クリアー自体が変質したことにより完全に一度劣化をさせられていますので、
その状態が持続するわけはありません・・・
酷い場合には、ヘッドライトカバー本体のポリカまで変質させてしまう場合もあります。
ここまで行ってしまうと、弊社のヘビーポリッシュを行ったとしても改善は見込めませんので、ユニット交換となります・・・
ヘッドライトユニットが高価な輸入車ではこの手の施工は絶対に避けましょう!
安物買いの銭失いになるのは火を見るよりも明らか?
磨きが終了しても問題はその後の処置をどうするのか?
今回の様にヘッドライトカバーのポリカが露出している状態では、
このまま何もせず使い続ければ数か月で曇りが生じてきます・・・
つまりこの状態から何らかの保護措置をとる必要があります!
方法は?
の3通りの方法が挙げられます。
1の専用コーティングは効果はありますが持続性は有りません・・・
これに付きましては何回かご説明もいたしてきておりますが、ヘッドライトカバーのポリカには官能基というシリカコーティング密着には欠かせないものの存在が0の為、コーティング剤がとりあえず乗っかっていることは短期的にはできても、長期密着することはできないため、
数か月単位での塗り込みを繰り返していく必要が生じます。
2のプロテクションフィルムは効果もあり数年間の持続効果もありますが、
価格が高価・・・
ヘッドライトカバーへの劣化防止効果はかなり持続しますが、フィルムが劣化をしていくために管理条件や使用頻度にもよりますが3~5年くらいで貼り替えの必要性が出てきます。
但し、
趣味車などで日常使用がほとんどなく完全車庫保管車であれば10年以上大丈夫です。
高価格ですが、カバーの曇防止効果のほかに飛び石防御力が加わりますので、高速をぶっ飛ばす方やサーキット走行をされる方にはお勧めです!
3のラジカルコーティング×専用コーティング、
これが一番価格と耐久性においてはバランスが取れていますが、
この施行は弊社では会員様のみにご提供している限定サービスです・・・
“ラジカルコーティング”とはトップコート剤へのバインダーの役目をするもので、ヘッドライトカバーに限らず紙やビニール等すぐに燃えてしまうようなもの以外でしたら施工可能です!
これは特殊な熱変性シリカを焼き付けコーティングすることで、本来であればシリカコーティングが密着不能な素材に対して、官能基で埋め尽くされた強固なバインダー層を形成いたします。
その為、1と同じ専用コーティングを施行しても5年以上の耐久性能を発揮することが可能となり、さらに本来Wコートしても意味のないコーティング剤であっても、
耐久性のあるWコートを可能といたします。
価格と耐久性のを考慮した中で、一番効果的な施工と言えるでしょう!
という事で、今回は会員様でいらっしゃいますので
“ラジカルコーティング×専用コーティングWコート”で施工いたしました!
ヘッドライトカバー専用シリカコーティングを、
トップコートとしてWコートいたしました!
1コートで約5μの製膜をいたしますので、
10μ程度のトップコート層でヘッドライトカバーを保護します。
多少ではありますが、飛び石防御効果も期待できるかも?
本当はこのように傷んでしまってから施工するよりも、新車の段階で施工されたほうが磨きが必要ないだけ価格も安く済みますし、擦り傷も付くことを防ぐことができますのでお勧めです!
施行前の写真を撮り忘れてしまっていたために、比較して頂くことができませんが、
完全にグレーになるほど退色劣化してしまっておりました・・・
通常施工の場合は、未塗装樹脂に施工可能なボデイコーティングの場合は、そのコーティング剤で外装パーツの未塗装樹脂はコーティングいたします。
施工不可のコーティング剤を選ばれた場合は、未塗装樹脂専用コーティング剤で未塗装樹脂部分を施工いたします。
これらは磨き&コーティングの全体施工の場合は標準施工です!
ただし今回は上記した方法ではなく、
これらより格段に回復性能及び耐久性の高い、“未塗装樹脂専用クリアー”をオプション施工として施工いたしました!
クリアーと言っても実際塗装をするわけではなく、一般的未塗装樹脂専用コーティング剤とは別次元の膜厚で保護艶出し膜を製膜するため、あえてクリアーという名称となっています。
オーナー様はすでに施工前の状態ではケミカル材での回復は不可能だろう・・・
との予測で、すべての未塗装樹脂パーツの交換も検討されていたそうですが、一か所に試し塗りをしてみてご覧いただくと、
「新品と変わらないじゃないですかー」
「交換の1/10程度の価格で数年間持つならこのほうが良いですよね!」
「どうせ新品に交換してもいずれは又こうなることですし・・・」
という事で、未塗装樹脂専用クリアー施工させて頂きました!
以前ぶつけられ?
塗装が剥げた傷となってしまっていた、リアバンパー右角の3か所ですが、
今回部分傷取り磨きの“インジェクション磨き”での施工もご依頼いただきました!
あくまでタッチペンによる傷埋めを特殊な機械で平滑に磨き上げる簡易的修復ですので、
再塗装の様に色が完全に合うわけではありません・・・
ただタッチペンを入れた状態に比べ、目立たない・判りずらい程度とお考えください。
今回施工部位がリアバンパーの為、素材がPPの為膜厚計による周辺部の磨きによる膜厚低下が計測できませんので、本来は数回、
タッチペンの差し込み→平滑面形成→色むらの調整
を、繰り返すのですが、この過程で周辺部も磨かれるために膜厚の確認を行いながら施工いたしますが、今回はそれができない素材の為安全を優先して2回で終了いたしました。
意地になって攻めすぎると
“ミイラ取りがミイラになってしまいます”ので、ご了承ください・・・
それでも、このようにライティング状態では目立つように見えますが、
通常光ではさほど目立たないはずです!
おなじBMWでありながら、低級車種であるミニのほうが、
普通のBMWに比べ5割ほど膜厚が厚いのは変ですが、おそらくこの膜厚が厚くなっている分はサフェーサーによるものでしょう。
予測の域ではありますが、鋼板の表面滑面精度が低いのだと思われます。
それをサフェーサーで調整しているのでは?
露天駐車車両で6年経過車としては、非常に程度がよく保たれていらっしゃいます!
オーナー様の管理がきめ細かいのは当然ですが、
コーティングを施行してガードされていることはそれよりも大きな要因でしょう。
但し、強固な付着物を無理やり擦り落したと思われる部分は相当深い傷となってしまっていますので、今後はこのような付着物処理には慎重に対処してください。
面倒でも、コーティングの説明書にあるような方法でお願いいたします。
但し、このお車ルーフはソリッドブラックの為シルバーのボデイ部分とは比較にならない傷み方をしています・・・
上記した付着物処理の傷跡もかなり酷い・・・
これは色が濃いために付着物がより強固に固着してしまうため、除去にはより頑固な方法をとられてしまったのでしょう。
今回ご依頼いただいた磨きは、“02ライト磨きコース”です!
オプション施工で予定外に出費がかさんだことと、お色がシルバーですのでスタンダードを行わなくともオーロラが残る可能性は無いことと、強い艶までは望まれないとのことで、
ライトでOKとなりました。
ライト=スタンダードは、研磨段階が3段階=4段階の違いですが、1段階目・2段階目は全く同じ研磨方法をとりますので、傷の処理レベルにおいては変わりはありません!
但し、スタンダードの場合は3段階目・4段階目と緻密に艶を出すための仕上げをしていきますが、ライトの場合はこれを1回に簡易化して仕上げるために、
艶の形成レベルは当然スタンダードよりも劣ります・・・
お気をつけ頂きたいのは、
濃色車においてはライトでの磨きのご依頼は基本的にはお受けできません・・・
オーロラ残りのリスクがあるためです。
↑の写真は傷取りの強いポリッシングを行った段階と未施工の比較ですが、1回のポリッシングでここまで艶が復活します!
然し、このようなルーフには酸化痕が出来てしまっており、
クレーター状にすでに塗装が浸食されてしまっています・・・
但し、以前施工いただいているコーティングが、光触媒とガラスによるWコートでしたので、
まだこの程度で済んでいるでしょう!
恐らくガラスコートのみだったら、クレーターの輪郭部分のみの浸食ではなく、
付着していた部分の塗装は完全に酸化されなくなっていたでしょう?
側面もさほど傷の状態は酷くありません!
この程度の傷でしたら十分02ライト磨きコースで新車並みの回復が可能でしょう。
この様に良い状態を維持してお乗り頂いているお車を見ると、
以前施工いただいてよかったなー
と、うれしくなりますね!
実際磨いていくと、
確認できていた傷の95%くらいは確実に処理できたでしょう!
この様に磨きがうまくいくときは、施工していても楽しいですね。
いつもこうはいかないことがまだまだ未熟ですねー
お客様によく、
「職人仕事だねー」
と言って頂きますが、まだまだうまくいく時と苦労する時があるレベルですから、
職人ではなく作業員のレベル、いわば修行中程度です・・・
附着物をとろうとゴシゴシしてしまった部分の傷、ある意味オーナー様も傷が入るのは承知?
でつけてしまった傷は、完全除去までは02ライト磨きコースでは無理でしたが、ボデイ形状がR面構成も手伝ってほとんど目立ちはいたしません!
02ライト磨きコースの基準研磨厚6μ一杯に使っての研磨ですので、
これ以上を望まれる場合は、03磨きコースでの施工が必要となりますが、そこまでのリセットは必要ないでしょう。
但し、ルーフのソリ黒の部分は、傷残りはさほど目立ちませんし、
まったく艶を失っていたのも回復はいたしましたが、
酸化痕跡のクレーターは結構な深いダメージですし、数も結構ありますので、まだまだ長くお乗りになられるようでしたら、次回施工時には再塗装を考えられたほうが良いでしょう。
BMW ビーエムダブリュー ミニ クーパーS(MF16S) コーティング終了
今回これは会心の作と言って良いでしょう!
全体の仕上がり感はかなり気に入っています。
お引き取りに見えたオーナー様も、
「新車と言えるね!」
「これだけきれになると気持ちいですね。」
「地味な色のはずなのに、すごく目立ちますねー」
と、かなりご満足いただけたようです!
今回もお選びいただきましたコーティングは、“マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション×光触媒ボデイコーティング”のWコートですが、このコーティングを施行されている方のリピート率は弊社の中では一番多いような気がします。
価格的にも中間グレードですし、セルフクリーニング機能があることなどで洗車が楽なのかもしれません?
実際オーナー様は、シャンプーを使用して洗車をなさることは無いそうですが、汚れ残りなどでシャンプーの必要性を感じられたことはないそうです!
恐らく今回再施工でご入庫いただいた時点が、光触媒の耐久限界だったと思われます。
施行前洗車時において、超親水を示す部分と弱い親水しかしない部分が混在していましたので。
このままもう一寸再施工を伸ばすことも可能ですが、ベースコートであるガラスコーティングもすでに相当負荷がかかり傷みはしているでしょうから、寿命いっぱい使うことも手ですが、今まで以上に傷は入りやすくはなってしまっていたでしょう。
このような段階で、目先の中で買い替えなども検討しているのであれば、結論が出るまで先延ばししたほうが良いですが、まだ当分お乗りになられる心積もりがあられるのであれば、
このようなタイミングでの施工が望ましいでしょう。
たびたびのご入庫を頂きありがとうございました。
よくいかれる洗車場に、弊社ステッカーを貼った車を見かけられたことがおありだそうですが、皆さん気さくな方ばかりですので、話しかけてみてください。
話好きな方が多いですので、話に夢中になり水染みが出来ちゃった、にはお気を付け下さい。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスS
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション×光触媒ボデイコーティング
磨きコース=02ライト磨きコース(程度良好使用過程車向け・傷取り簡易鏡面磨き)
オプション施工1=部分傷取り磨き(インジェクション磨き×リアバンパー3か所)
オプション施工2=未塗装樹脂専用クリアー(外装未塗装樹脂部分すべて)
オプション施工3=ヘッドライトカバー・ラジカルコーティング(会員様専用施工)
オプション施工4=ヘッドライトカバー・ヘビーポリッシュ
オプション施工5=ヘッドライトカバー・専用シリカコーティングWコート(Wコートはラジカルコーティング施工車のみ可)
オプション施工6=レザーメインテナンス(ステアリングのみ・ラピッドクリーナー+マッドクリーム)
物品購入=ユニタス・ワイプス ストロングクリーナー(準会員物販割引-10%)
施工料金:130.267円税込(準会員再施工割引-30%・淡色車割引磨き-5%・オプション施工会員割引-10% 適応 高速料金キャッシュバック別途 物販購入費含む)
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