2014年11月15日公開|AMG
今年の7月に1回再施工をしてリセットを行っている、
会員且つ常連様またまたのご入庫です!
とある理由で、関西方面のお店で左フロントフェインダー・右リアドア・右リアクォーターと再塗装され、
ボンネットは磨き壊されたために、それらの部分を磨き&コーティングにての補修のためのご入庫ですが、
たびたびのご入庫は非常にありがたいのですが、
今回のような他店施工からのご依頼は迷惑なのも事実・・・
オーナー様は非常にお気遣いもあられ良い方なのですが!
問題は、この再塗装をされた板金塗装工場の施工レベル。
以前にも一回こちらで再塗装してからのお持込みがありましたが、塗装自体は物咬みもなくそれなりの塗装はされてはいるのですが、塗装後の仕上げに向けた磨き処理の下手さは今まで見てきた中でも群を抜いた下手さ・・・
というよりも、でたらめ・・・
前回で懲りてほしかったのですが-
とにかく傷だらけ・・・
だけならまだ救われる部分もありますが、どうやればここまで深いポリッシャー傷が入れられるのか?
という、20~30μくらいの深いポリッシャー傷を山の様に入れた仕上げ磨き?
を、してくれています。
このような深いポリッシャー傷は、弊社の磨きでは、一番粒度の粗いコンパウンドを使用して
一番粗めのウールバフでかなりの高回転で磨いてみてもここまでにはしようがありません。
どうやればこのような傷が入れられるのかが?
傷入れ仕上げ磨きに関しては、達人と言える!
どう考えても、このお車だけのことでは無いでしょう・・・
“フェラーリも施工している”お店だそうですが、
長野県下にもフェラーリを施工するカーコンビニ倶楽部ありますから、それを評価基準とすることは安直な判断です。
過去にそのカーコンビニ倶楽部に弊社の代車ベンツの板金塗装を依頼したことがありますが、ここまでの磨き傷はついては来ませんでしたが、
1年経たずしてぼかし痕の露出とパテ縮を起こすお粗末さ・・・
でも、このお店混んでいるのですよねー
不思議に思われる方多いと思いますが、納期が速く安い!
つまり、クオリティーは二の次という方にはこのような店も存在価値としては意味があるのです。
フェラーリオーナーすべてが、目が肥えていてクオリティーにこだわるとは限りませんから!
機会があったら、世間のフェラーリよく見てください、
しゃがんで太陽光で透かし見すると傷だらけの車がほとんどですよ・・・
話は飛びましたが、どうして迷惑?
なのかというと、本来であれば再塗装から帰ってきたという事は、
良い状態であることが大前提!
弊社の通常の考え方からすると、磨きは基本的に01磨きコースでの施工、程度良好新車向け磨きが対象となります。
当然弊社依頼の板金塗装であれば、
この磨きで完璧に仕上げることが出来るレベルで板金塗装工場から納車させます。
もし、このクオリティーに到達していない場合は、再度仕上げをやり直させるか?
01磨きコースよりレベルアップした磨きコースの差額を板金塗装工場に負担してもらうか?
という選択になりますから、どちらにしてもオーナー様のご負担は基本的再塗装後の磨きコースの01磨きコースの料金に留まります!
然し、弊社では全く関与の無い中で再塗装をなされてお持込みを今回のように頂いた場合、01磨きコースでできうるクオリティーのレベルでご納得いただくか?
本来であれば必要ないはずのコースアップの差額をご負担いただくか?
という、2択となってしまいます・・・
どちらにしても、オーナー様にとっては良い事ではありません・・・
弊社にしてみても、このような事実をオーナー様にお話ししなければなりませんし、納得のいかないクオリティーレベルで施工を終了するという、ある意味、
「お前の所が技術不足じゃないの・・・」
という、“ミイラ取りがミイラになる”的な評価を頂く羽目になるリスクもあります・・・
満足いくクオリティーレベルにするために、追加金を頂くとしても、
「金巻き上げるために言っているんじゃないの?」
的な、疑いを持たれるかもしれません・・・
其れとは別に、予定工程的にもコースアップという事は必然的に当初予定工程では消化しきれなくなりますから、夜なべで何とかするか、最悪は他のご予約車両の工程押し出しにもつながりかねません。
実際過去施工例を見ても、まず他店板金塗装依頼でご入庫いただいたお車で、
スムーズに事が運んだためしがありません・・・
基本的には、弊社依頼以外の他店板金塗装でのお持込みは、
仕上げレベルに問題がある場合にはお断りする事は会員様であられましても今後はございますので、ご了承ください。
今年7月の施工で完璧に仕上げたはずのボンネットが、再塗装依頼された板金塗装工場で、どのような理由かはわかりませんが磨かれてしまっています。
その結果、このようなシングルポリッシャーの傷の山が出来てしまっています・・・
なんでこうなるの?
理解不能なのは、コーティング施工してあるところに磨きを行えば、
コーティング無くなってしまうことは考えないの?
しかも、この様になることを恐れ事前に、
「再塗装パネル以外には一切触らないように!」
と釘を刺しておいたそうですが、この始末・・・
この状況を見られて、
「触らないようにお願いしてあったのに、なぜボンネット傷だらけなのですが?」
と、伝えると、
「触らないように御指示頂いていますから、一切触っておりません!」
と、白を切られたそうですが、結局は補修に応じられ、磨き補修を行った状態がこれ・・・
余計酷くなったのでは?
多分ですけど、この工場の傷というものに対しての概念自体が全く違うところにあるのでしょう・・・
ただ、この状態には自信が持てないためか、
親水コーティング施工車に対して撥水ポリマー塗りたくってあるのは、
ダメ押し的な意識レベルの低さですねー
せめて、親水ポリマー使うくらいの気遣いは無いのか?
1回は01磨きコースで磨いてみましたが、
翌日になるとなぜか傷が一部戻っています?
どうやら、傷残りをごまかすためにポリマーだけではなく、
何らかのケミカルを使い傷を隠していたのでしょう・・・
これが、他店で手を入れられた車の怖さです。
何がやられているかは、最終的にはやってみた結果でしか判断は尽きませんし、
それすらも状況予測の範疇でしかありませんから、
絶対ではないのでリスクは相当あります・・・
結局翌日再度02パーフェクト磨きコースで磨き直しましたが、
それでも7月に弊社が行った仕上がり状態までのリセットはかないませんでした・・・
これ以上の回復をさせるためには、03磨きコース以上の施工もしくは、問題箇所を個別にスポット磨きが必要となりますが、
これ以上の追加施工費をお客様にご案内するのはさすがに言いにくいですから、ここで止めときます。
再塗装が行われたパネルの状態は、ボンネットどころではありません・・・
これ一体何事?
オーナー様は、再塗装後の引き取り時に傷があることは判っていたそうですが、
「どうせ車磨き研究所で磨き直すから別にいいや!」
と、軽い気持ちで引き取られてこられたそうですが、このような状態のお車を持ち込まれてしまった弊社は、まさに“他人のけつ拭き”をする羽目に・・・
そして、最終的にはクオリティーの責任を持つ立場となってしまいますから、割に合いません。
然し、ここまでの状態どうすればなるのか?
正直今まで見てきた、
一番下手な再塗装でもこの仕上がりレベルは見たことがありません・・・
ペーパー目・ポリッシャー傷・線傷 傷のオンパレードです。
ペーパー傷はたまには残っている再塗装車もありますが、せめて#3.000位の薄いペーパー傷ですが、このペーパー傷の深さからして#1.200以下、下手をすると#600~800位かも?
有りえなーい
どうも傷の入り方からして、
塗装終了後塗料が硬化する前の柔らかい状態で仕上げを行おうとしたような?
そうすれば、簡単に肌調整の柚子肌切り出来ますからねー
その代り、深い傷は入りまくるでしょうが・・・
結果仕上げることが出来ずに、このように傷処理できなくはなりますが・・・
ここまで行くと、焼き付け塗装すら行われていないのでは?
と、いう気がします。
ここでさらに思うのは、
実はこの再塗装オーナー様が絶大な信頼を寄せている整備工場が元受として、下請け板金塗装工場にいらして行われているものですが、幾ら自分の工場が手を下しているわけでなくとも、受注元であり発注元なのですから出来上がりの確認義務はあるのですが・・・
しかしオーナー様は、
「本職の仕事ではなく、単に依頼しているだけですから、整備工場に責任は無いですからねー」
と仰っていますが、私からすれば、板金塗装工場よりも悪質なのはこの整備工場では?
と、感じます。
たとえば、弊社がお客様から、板金塗装修理のみご依頼されてお受けした場合、当然仕上がった車の不具合箇所がないかを、
点検して問題がないことを確認してからオーナー様にご納車いたします。
もし私から見て、仕上がりに問題があれば当然板金塗装工場に手直しの依頼をするか、
弊社で手直しを行いますが、これらの問題は業者間の問題であり、問題をお客様に持ち帰りしていただくことはありません。
これが、元受としての当たり前の責任であり、専門であるかないかの問題ではありません!
正直な印象として、私にはこの整備工場どうしてもいい工場とは思えません・・・
オーナー様はご信頼しているとのことですが、視点を変えてみると全く違った評価が存在はするでしょう。
ご本人にとって、有用と感じることでも、他人からすると全く逆の印象もあります。
当初予定していた磨き時間を3倍消費しての作業となってしまいました・・・
01磨きコースで初めて、翌日傷戻りがあり再度02パーフェクト磨きコースで磨き直し。
但し、この傷戻りは予想不可能とはいえ、私の判断ミスですので、
01→02へ変更した料金差額は陶然お客様からは頂きません!
但し、本当にひどいペーパー目残りの部分はとても02磨きコースでの補修レベルを超えていますので、このような部分は“スポット磨き”で対応し2か所分だけ追加料金を頂くことといたしましたが、実際にはこれ以外にも8か所スポット磨きを行わなければならない部分がありましたが、これらの場所はそれによっても根本的解決に至っているかが?
でしたので、料金は頂きません・・・
大赤字ですけどねー
スポット磨きを行っても根本解決していない?
と感じたのは2つの現象が残ったから、
この、蕎麦きりのような断片的な傷は単純にペーパー傷が深すぎ、ポリッシャー磨きでは限界であとは#1.200を使用する05磨きコース以外方法はありませんが、再塗装でのクリア厚の確認がしようがありませんから、仮にオーナー様が、
「追加で05磨きコースをしてください!」
というご依頼があったとしても、
「傷の深度が深すぎ、完全を期そうとした場合クリアーが無くなることを了承して頂けるなら行います・・・」
と、なってしまいます。
だからこれ以上はやらない・・・
問題なのは、
視覚的には全く問題なく見えながらもポリッシャーにザラザラ感が幾ら磨いても残ること?
これ今までに経験ありません・・・
どう考えてみても、塗装の問題としか思えません。
其処で弊社の板金塗装工場に問いあわせしてみると、過去に何回か経験があるそうです!
が・・・
出た結論はある意味最悪、おそらく塗料配合がでたらめであろう?
とのこと。
だとすると磨き修復は不可能で、
「完全を求めるなら再塗装以外方法は無い・・・」
と、言われてしまいました。
確かに、このザラザラ感、スポット磨きが必要だった場所は特にひどく音までするようなレベルでしたが、再塗装をされたすべてのパネルで最終仕上げ段階での程度の差こそあれこのザラザラ感はありましたからねー
Mercedes-Benz メルセデスベンツ E55AMG(DBA-211076) 補修コーティング終了
何とか磨きも見れるレベル程度には、02パーフェクト磨きコースとスポット磨きの併用で持ち込めましたが、私からするととても満足のいくレベルには程遠い・・・
然し、何事にも予算=コースという制約はありますので、これ以上は諦めざろうえません。
出来る限りのサービス施工はしたのですが・・・
使用したコーティングは、
ポリシザラン系の“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ”ですが、このコーティング優れたコーティングではありますが、超ナノであり溶剤自体もかなり強いものですので、施工できるお車は限られます。
輸入車専用となっているのもそのためです!
が・・・
いざ補修コーティング施工してみると、ボンネット右側の約1/3位が曇ってしまいます・・・
このようなことは過去に数回経験はありますが、塗装に何らかの問題がる部分がこのような状態になりました。
今回はこの部分、特に磨き傷が酷く残っていた部分ですが、恐らく傷が磨ききれなかったために何らかのケミカルで隠そうとしたのでしょう。
そのケミカルが塗装浸透していて、コーティング剤と反応を起して弾いたのか?
もしくはそのケミカルの影響で、今回使用のコーティング剤を急速な硬化をさせた?
のと思われますが、はっきりしたことは確信はないですが、この曇りを磨き取りながら繰り返し施工を何回か行ってみた結果、何とかまともな製膜をしたようです!
と言えるのは、ブランク時間を過ぎてから機能確認をしてみましたが、問題のない部分と同じ機能発現をしましたので、この段階では大丈夫です!
が・・・
果たして、長期密着をしていられるものなのかは残念ながら確信は持てません・・・
このようなことが起きるので、
弊社では他店での施工車両や板金塗装がされたお車は避けたいというスタンスになってしまいます・・・
弊社施工前の状態把握が出来ないものに対して、
セオリー通りの状態に到達できるかは残念ながら確信を持つことはできません。
一応それなりに即座問題がないレベルのみ到達可能と捉えて頂いたほうが良いでしょう・・・
一度納車になったのですがオーナー様から、
「右のリアドア上部とリアクォーターの前のほうにオーロラらしきものがある・・・」
とのことで、再度補修のためにお持込み頂くことに・・・
ご面倒おかけいたして、すみませんでした。
このご指摘を頂いた部分、上記したスポット磨きをサービス施工した部分で、
最後までバフのざらつき感が非常に強かった場所・・・
塗装屋さん曰く、塗料配合がでたらめの為では?
との、判断が出たところです。
この部分は、施行中弊社工場内の照明環境では全くオーロラは視認できませんでしたが、お引き渡し時工場から外に出した時に、太陽光でオーロラには見えませんでしたが、
変なボーっとした感じの今まで見たことの無い様な意匠性だと感じた部分です・・・
恐らく、このボーっと感と感じたことが、
光の波長や差し込む角度によってオーロラとして出現するのだと思います。
理由は別として、とにかく何らかの改善をしなければならないため、再度磨き直しましたが、やはりバフに対してのざらつき感は無くなりません・・・
弊社ご依頼での板金塗装後のことでしたら、
再塗装し直してでも完全に完璧なところまで補修いたすことが可能ですが、いかにせよ弊社が関知しないところで行われた再塗装から起きているトラブルですので、これ以上の措置は仮に追加金を頂いたとしても残念ながら無理・・・
というのは、現段階で対応可能な措置はすべて取りましたが、これ以上のハードな措置を取った場合に起こりうるトラブルがあるのか?
無いのか?
の予測は不可能ですし、仮にトラブルが起きたとしても、
「その時は再度塗装し直します!」
という、オーナー様の覚悟が必要となってしまいます。
現段階で追加費用が発生しない中での、できうる手は尽し切りました!
これでもなおオーロラなどの意匠性上の問題点が残ったとしても、ここは諦めるしかないでしょう・・・
どうしても完璧性を望まれるとなると、再塗装費用を含めさらに25万は楽に掛かるでしょうから、現時点でそこまで得することはあまり得策とは言えないと思います。
この度は、せっかくの再塗装で期待されていたことと思いますが、こんな結果になってしまったことは残念ではありますが、お互い良い経験勉強にはなりましたね。
但し、今後は他店で磨かれたり再塗装されたお車は、その補修で持ち込みはご勘弁ください。
最終的に責任を持ちきれませんですから、そのような場合は結果は判りませんが、やはり施工したお店に最後まで補修をしてもらうべきでしょう。
その方が今回のように無駄な出費もしなくて済みますし。
お互い、いろいろな意味で教訓となりましたね。
とはいえ、何回もの往復をしていただくこととなり、申し訳ございませんでした。
PS:毒舌ブログもすみません。
会員クラス:準会員
車両クラス:クラスX
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング(ボンネット・左フロントフェインダー・右リアドア・右リアクォーター)
磨きコース=01パーフェクト磨きコース(施工範囲はコーティングと同じ・程度良好再塗装対象磨き・実際行ったのは02パーフェクト磨きコースですがサービス)
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き=左フロントフェインダー前部1区画+右リアドア前部1区画・その他8区画サービス)
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(右リアドアドアエッジ)
施工料金:119.832円税込(会員様オプション割引-10%・濃色車割増磨きランク1+20%・輸入車割増磨き+10% 適応 コーティング補修基本施工料含む)
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