2016年10月29日公開|GM
地元のご新規のお客様ですが、
なんとお車がハマーH2です!
町内に2台生息しているとは前々から聞いてはおりましたが、こちらのオーナー様曰く、
「もう一台は既に売っていると思います・・・」
との事でした。
私東京出張の際は、必ず宿泊は品川プリンスなのですが、10年くらい前ですと品川プリンスの地下駐車場には、
必ず複数台数のハマーが駐車されていましたが、
ここ数年は1台も見かけたことが有りませんから、
ハマーの旬は過ぎちゃったんでしょうねー
実際此の巨体ですから、
現実的にはほとんど日常使用は無理ですし、
旅行にいかれるにも駐車場探しが大変でしょう・・・
軍用車のH1(ハンビー)からの転用モデルですので過酷なオフロード走行も可能!
かと言うと、オンロードでの走行性を高める為スタビライザーなどが低い位置に取り付けられてしまっている為、足回りのストローク量はそれほどでもないでしょうし、
凹凸の激しいところではヒットしてしまうでしょう・・・
条件にもよりますが、
オフロードでの走破能力はジムニーのほうが上のような?
となると、
流行も過ぎ日常使用性も無くオフロード性能もさほどではないとすると、
此のハマーの存在意義は?
なのですが、オーナー様にとってはこの様な外部の客観的見方とはまったく別に、
「単に好きだから!」
と言う理由なのでしょう。
ある意味、車の方向性は違えどもクラッシックカーや極端なスポーツカーなども、同じような理由と言えるでしょう・・・
ですから当然、
ご家族の理解はなかなか取り付けることも難しいでしょうから、
「こんな車速く売っちゃってよ・・・」
と、
日々攻められる毎日となるわけです・・・
私もスポーツカーを複数台数所有している頃は、
「1年に2回しか乗らないスポーツカーを何台も所有していてなんの意味が在るの?」
「ただお金を捨てているだけじゃん・・・」
等と、理性的に考えれば当たり前のこと(自分でも思っていました)を言い続けられていましたが、いざ実際に処分してみると、
「あなた、飽き性なの?」
等と、今度は言われてしまいました・・・
じゃー、どうすればいいのでしょうか?
過去私はアメ車は1台のみCJ5改に乗っていたことは有りますが、
基本的にはアメ車は好きではありません・・・
チャレンジャーとかコルベットとか興味を惹かれる車はありますが、
結局は今迄購入に至っていないのは内装クオリティーの低さです。
其れと、
BMWと同じ理由の乗っている人のタイプが嫌い・・・
アメ車の場合、
ストリートギャング系であったり、
西海岸のセレブ系のファッションに身を包んで、
悦に浸っている方たちが多いですが、
此れがキモイ・・・
ですが、
こちらのオーナー様はこの様なタイプではまったくありませんので、
嫌悪感はまったく感じません!
私が所属するツーリング倶楽部にも、
英車に嵌りジョンプル系ファッションに拘られている会員の方いますが、
容貌がもともと其れっぽいのであれば違和感は感じませんが、
どこから見ても日本人という人が欧米人風ファッションに拘ると、
傍から見ると滑稽もしくはキモクしか見えないと思うのですがねー
話はそれましたが、
ハマーの内装は他のアメ車に比べ私は違和感はあまり感じません!
確かにゲレンデやレンジほどのクオリティーには達していませんが、
もともとオフロード車であることを考えれば十分でしょう。
このお車の場合特に、ソリッドホワイトの外装色とブラウンレザー&ブラックパイピングの組み合わせが、
品よくマッチしています!
此れがアメ車によくあるような、
ビビットなレッドレザーなどでしたらゲロものですがねー
此のバックモニターはおもしろいですね!
バックミラーから、
ギアをバックに入れると横に飛び出してきます。
通常のナビモニターに写るものとどちらが見やすいか?
と言うと、
さして変わりは無いですかねー
左に写る2名はなぜか商工会の人?
「でかい車だねー」
と、めったにお目にかかることの無い此のお車を見て、2人でずーっとブツブツ言っていました・・・
ハマーの場合外装をどのような方向でカスタマイズするのか?
と言う選択肢は、大別すればミリタリーorキンキラとなりますが、
日本ではほとんどがキンキラカスタマイズです!
国産車でこれをやるとチンドン屋になってしまいますが、
不思議なことにハマーでは此れがバリはまりです。
多くのメッキパーツはプラメッキですが、
多くのアメリカ製パーツに共通する素材のチープさはいただけません・・・
欧州のメッキパーツですともっとしっかりした素材が使われるのに、
何故アメリカ製は此処まで素材感が低いのか?
こう感じさせられるのは、欧州のメッキはクロームメッキ調ですが、
アメリカはピカピカすぎる質感からこう感じるのでしょう・・・
ですが、
このほうがアメ車は似合うから不思議ですねー
今回弊社の施工前に、
右フロントドアのドアカップカバー付近の塗装が剥離し始めていましたので、
ドアパネルを再塗装のご依頼を頂きました!
「出来るだけきちんとした塗装方法を!」
と言うことで行いましたが、
車が特殊なこともあり予想よりもかなり高額な再塗装となってしまいました・・・
再塗装終了後、
右フロント&リアドアにデントが複数個所ありましたので、
いつものデント屋さんに出張での施工をお願いしてあり作業を始めてみると、
ドア内張りのクリップがほとんど欠損しており、
其処をブチルで接着してしまっている為に、
内装バラシ不能・・・
窓枠からの差込も距離が長くなりすぎるのと、サイドドアビームが邪魔になりデント棒が修理個所に到達できません。
つまり、
施工不能・・・
ということで、これは見送りとなりました。
まずは施工前の鉄粉クリーナー作業ですが、ほとんど乗られておらずかつ車庫保管にも拘らず、
付着鉄粉の量はすごい・・・
恐らく購入時からでしょう。
此のお車に限りませんが、使用過程車を販売する際に車屋さん達は何故鉄粉くらい処理してあげないのでしょう?
プロなだけに、
鉄粉の及ぼす悪影響は理解しているはずなのに・・・
洗車終了後に発覚してきたのが、
左右ルーフレール内の塗装がひび割れ既に剥離し始めています・・・
これにより、
時間の問題で此処から錆が入り始めるでしょう。
こういうところがアメ車クオリティー・・・
此れ直すとすると、
恐らくきちんとしたことをやるとなると20万円以上はかかるでしょう・・・
現状の全体のクオリティーからすると、
今後この様な塗装関係の致命的ダメージは各所から発生する可能性は大。
ですので、
根性決めて大金を投入するか?
頃合を見て手放すか?
の選択は、近いうちにしておくべきでしょう!
購入時点から傷だらけ・・・
所謂使用過程における洗車等で付いてしまうような避けられない傷ではなく、
人為的につけられた傷。
トラップ粘土でゴリゴリに擦ったのか?
#3.000位のドライペーパーで研磨したかのような?
どちらにしても、
この状態で売ってしまうこと自体、
車屋としての姿勢を疑いますが、
この状態で買ってしまうオーナー様もダメでしょう・・・
理由はどうにしろ、
何とかこの状態を少しでもリセットしなければならないですが、
いかにせよ此の車格ですので施行費は高額・・・
その為、
本来であれば03磨きコースが必要なレベルではありますが、
“02スタンダード・ソフト磨きコース”にて出来る限りを目指してみます!
側面も同じように酷い傷・・・
塗装ミストが既存塗料と一体化してしまっているような印象も受けます?
どちらにしても、
塗装状態的に言えば此れが乗用車であれば問題外といえるでしょうが、
オフロード車という事でまーまーと目をつぶれるのと、
色がソリッドホワイトであることも救いです。
これで濃色車でしたら、
はっきり言ってゴミと言えるでしょう・・・
傷量的には1/1000くらいまで減らすことは出来ましたが、
前記しているミスト状のものは、
あまり変化は見られません・・・
其れと、
各所にステッカーの貼り込まれた痕がありますが、
これも既に塗装に段差が生じてしまっていますので、
02磨きコースでは解消しません・・・
これを完全にするためには04磨きコースが必要です。
磨いた感触からして、塗装自体はかなり柔らかめの塗装ですので、
磨き自体にはさほどの困難さは無いですが、
磨ききれない傷に異常に深いものがあるのも此の塗装の柔らさによるものです・・・
ファーストカット最大研磨回数は1箇所につき最大3回が弊社規定ですが、
再塗装パネル以外は全パネル3回磨きました・・・
このようなことは滅多にありません。
ファーストカット後のセカンドカットも最大研磨回数は3回ですが、此の段階での磨きの主目的はファーストカットのバフ傷除去となりますが、
今回は其れとあわせてファーストカットで取りきれなかった傷の追撃戦でもあります。
が、20㎜機関砲で撃墜できなかったものを12.7㎜機関銃で撃墜しようとしているようなものですので、
早々撃墜は出来ません・・・
今回はかなり磨き込み回数が嵩みました。
施工途中、
アバラ骨に負傷もしてしまいましたから、
施工はかなりの痛みとの戦いとなりました・・・
今年に入っから、
2度目のアバラ骨の負傷ですが、
頭だけではなく体も相当フレキシビリティーが失われているようです。
現人生計画ですと75歳までは施工継続する予定ですが、
今年の状態を見る限り危ぶまれますねー
とは言え、
扶養責任として此のラインは外せない最低ラインですので、
老体に鞭打たなくては・・・
12月に予定されているフルドックの結果次第ですかねー
GM ジーエム ハマー H2ーG コーティング終了
1週間遅れたお引渡しにオーナー様おいでになり、完成車輌を見て、
「此処まできれいになるとは、
予想を超えているので満足です!」
「今後板金修理等でもお願いしてもいいですか?」
と、
弊社の施工クオリティースタンスをお認めいただけたご様子で、
嬉しい限りです!
板金塗装の仕上がりが5日ほど押してしまい、
且つ事故補修車輌もあったため、此のお車の弊社での施工手付けは引き渡し予定日まで押してしまった為、
オーナー様にお願いをいたしまして1週間のお預かり延長をご容赦頂きました。
通常今回のようなご新規のお客様にはこの様な事態は極力避ける努力はしてはおりますが、
こちらのオーナー様まだ2回しかお会いはしておりませんが、
妙に馬が合います!
その為、本当は甘えてはいけないのは尤もですが、
今回は甘えさせて頂きました!
先日BMWマガジンの取材の際、編集者の方と話をしていても、
「此の業界は、
ある意味クレーマーの巣窟みたいがところがあるから大変でしょう・・・」
と言われましたが、
「幸いにも弊社でのクレーム事例はほとんど在りませんし、
逆に弊社がオーナー様方にいつもご無理を聞いていただいております!」
「其れは本当にお客様の層が良いという事ですねー」
「どうしてそんなお客様ばかりが来られるのですか?」
と、かなり不思議感を持たれたようですが、
「弊社は、不特定多数のお客様を取り込むつもりはありません。」
「その為基本会員制を導入していますし、
お客様の拾い出しはより網目の大きなざるで言い方悪いですが篩いにかけています!」
例によって横柄この上ない言い方ですが、
これにより弊社のオーナー様方の品位を一定レベル以上に保てています!
此れが可能なのも、現在私1人での施工体制としていることで、
少数のお客様での経営な成り立つことも大きな要因です。
これは、売り上げを上げるために詰め込みの施工受注をする必要もなくなりますので、
私自身が余裕を持って納得行く施工を行える余裕を持てることともなります!
とは言え、
今回の工程狂いは11月一杯は引き摺りそうな感じです・・・
今回車格がX-4クラスと途方も無いクラスとなってしまったために、
当然車格割で施行費は非常に高額です・・・
その為、コーティングもランクを選ぶなどと言う余裕は有りませんから、
スタンダードクラスで無難な“マーベラスフィニッシュ・スノーガード”となりました!
が、
正直このお車ではこれでも十分です。
と言うのも、此のお車の出動率は年に数回。
当然完全車庫保管ですし、
基本雨天にもお乗りになりません。
ので、スタンダードクラスのコーティングであってもリスク要因がほとんど存在しませんので、
十分と言えます!
此の条件ですので、
今回はレジントップコート・コクーンも必要ありません!
この度は大変な高額施工をご依頼頂き、ありがとうございました。
とは言え、今後もベストな状態での維持をお望みのようでしたら、まだまだ手をかけるべきポイントは沢山ありますので、当分は出費を覚悟しなければならないですね。
車趣味は辞めたと公言している私も、結局は残した車をベストな状態にしようとしているために結局は出費していますから、ある意味私の場合は本末転倒であることは否めません。
お互い病状安定は出来ても、完治は無いかもしれませんね。
奥様に叱られない範囲で、ボツボツとやって行きましょう。
会員クラス:準会員新規登録
車輌クラス:クラスX-4
施工コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・スノーガード ガラスコーティング
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(本来程度良好使用過程車向け=傷取り・鏡面仕上げ)
外注施工=板金塗装(右フロントドア)
施工料金:368.579円税込み(代車使用無し割引-5%・淡色車割引磨き-5%・ソリッド塗装割り増し磨き+10%・輸入車割り増し磨き+10%・波板ルーフ形状割り増し磨き+10% 適応・外注施工費含む)
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