2017年12月10日公開|スズキ
昨年の冬に自爆事故をされたばかりですが、
1年経たずして又自爆事故です・・・
若い女性ですが、
毎回前方不注意に因る直線路での追突です。
このお車、
追突緩和システムが装着されていますが、
結局は大事故になっていますけれど、
高速道路ならいざ知らず、
一般道の通常のスピードでも結局は止まり切れはしません・・・
尤も、此れが付いていなければ、
追突スピードは更に高くなりますから、
重症人身事故になっていた可能性は高いですから、
そういう意味では効果はあったともいえるでしょう!
但し、現国産車に装備されている追突緩和システムは、
欧州車特にドイツ車やボルボなどの性能に比べるとはっきり言っておもちゃレベルとしかいえないでしょう・・・
雨や雪が降っていれば効果は殆ど期待できない上に、
通常作動してもブレーキ性能が低い為に減速能力も低い。
と言う事は、事故を避けることは出来ず軽減するのが精一杯です・・・
来春には、妹さんが大学を卒業されて帰ってこられるそうですので、
これだけ頻繁に大事故を繰り返す姉さんをお父様は心配なされて、
もっと安全な車に替える事も考えられているとか。
その様なお話から、
「どうせなら、ベンツのAクラスとかの中古車にしたらどうですか?」
みたいな話になり、
「実際これまでの事故ももしかしたらベンツであれば回避できていたかもしれません!」
当然実験をしたわけでは無いですから確証はありませんが、
可能性は相当高いでしょう!
しかも、仮に事故は回避できなかったとしても、ハスラーと同条件で事故になった場合、それが人身レベルであったとした時に、
明らかに怪我のレベルが低く済むことは確実です!
私が、
ここ25年くらい欧州車以外乗らないのは、
きっかけはこのような理由からです。
国産車以外乗られたことのない方はピント来ないかもしれませんが、高速道路で同スピードで走行しているときに、
明らかに国産車のほうがスピードが速く感じますし、
車体挙動的にも恐怖感を感じやすい・・・
判りやすく言うと、
「このスピードで事故したら死んじゃうかも?」
と、
国産車では感じてしまいます・・・
その様な話をしているうちに、お父様はご自身も興味を持たれ始め、
「そんな話を聞いていると、
私もベンツのSUVが欲しくなってきたので、
趣味車でロードスター買おうかとも考えていたけど、娘と一緒にベンツ買おうかなー」
と、今迄全く輸入車には興味をもたれなかったのが一変、
ヤナセさんへの交渉をご依頼頂きました!
ベンツは面白さのある車とは決して言えませんが、
安全性が高いことだけは確実です!
今回の事故の修理範囲は、フロンバンパー・ボンネット・左右フロントフェンダーとなり、色合わせの為フロントドア左右も塗装されていますから、弊社でのコーティング補修範囲は更に隣接パネルとなるリアドア左右も追加されますので、未施行パネルは5パネルのみとなります。
その為、
「この際だから、全体再施行をしよう!」
となりました。
そこで既存再施行パネルは、
“鉄粉クリーニング”を行ないましたが、
お父様曰く、
「乗りっぱなしで手入れもろくにしない・・・」
と言われている割には、
鉄粉の付着は非常に少ない!
更には、
水染み(イオンデポジット)も殆ど出来ていませんし、
不注意に因る深い傷は結構あれども、
傷の全体量も少なめです!
意外ですねー
前回もそうでしたが今回も事故修理はお父様が手配なされた板金塗装工場で行われました。
が、
前回は未修理個所が残っていたりで、
弊社提携板金塗装工場で再修理になったりの大トラブルがありました・・・
その為、
「次回からは必ず弊社に修理から依頼してくださいね!」
と、お願いをしているにも拘らず、
今度はオートパルで修理をされて持ち込まれてしまいましが、
今回またしても修理レベルは最悪です・・・
色合わせ自体は上手く行っておりますが、
再塗装パネル総てがポリッシャー傷で埋め尽くされています・・・
このような場合、大抵はシングルポリッシャー傷残りなのですが、
今回はダブルアクションポリッシャーによるたたき傷です。
このレベルの傷初めて見ました・・・
ダブルアクションはランダムな楕円回転と微振動を組み合わせることにより、
本来は技術レベルの低いものでも比較的安全に磨きが出来るように作られているのですが、
そのポリッシャーを使用してこうなってしまうのでは、
はっきり言って素人以下・・・
何故こうなったか?
恐らく使用したダブルアクションポリッシャーは、エアータイプでしょう。
通常のダブルアクションポリッシャーにはクラッチ機構が無い為に、
強い摩擦や部分的抵抗が掛かると回転運動が止まってしまい、
縦方向の強い振動が起きますが、
そうなると相当ダメージの深い傷を入れ始めます・・・
この時電気モーター式はそれほど深いダメージは入りにくいのですが、
エアー式は運動能力が大きいが為に一気に致命的傷を入れて行ってしまいます。
然し、
プロであればそんなことは判りきっている事ですので、
回転が止まらないようにポリッシャーをかけるのですが、
この状態を見る限り回転運動が止まっている状態が駄目と言う事を知らない・・・
しかも、
これだけ全体が傷だらけになっていても、
オーナー様に納車してしまうのですから、
完成程度の確認すらする目を持っていない。
更には、オーナー様にはオートパル店長は、
「弊社外注の一番上手い板金塗装工場で、
作業を行ったのは其処で一番腕のいい職人です!」
と、言ったそうですから、オートパル自体が板金塗装の上手い下手の基準自体が、
相当犯しいのは事実です・・・
板金塗装屋さんに入れられてしまった傷を処理していて、
ふとバフの下を見るとなんと塗装が剥離している・・・
その周辺も塗装が解けたように撚っている?
特に其処を必要にプレス圧をかけていたわけでもなく、極端な高温になるまでポリッシャーをかけていたわけでもないのに、何でこうなっているの?
理由はともかく、
納車日は迫っていますので急いで弊社外注先の板金塗装屋さんに急いで取りに来ていただき2日で修理をして頂かなくては。
板金塗装屋さんが引き取って行って暫らくすると、
「問題の部分剥離して行ったら、
ホワイトパネルに足付け処理もされていませんし、
サフェーサーも吹いて無いので、
塗装パネルに密着全くしていません、
塗料の硬化剤配合率もおかしいです・・・」
「これを見る限り、
今回修理をされたパネルすべて同じ状態と思われますので、
恐らくそのうち塗装完全に浮いて剥離し始めるでしょうが、
修理はこのパネルでけで良いのですか?」
との事。
まあ傷の尋常でない入り方を見れば何かあるだろうとは思っていたのですが、
まさか此処まで適当とは・・・
今回の事故の保険はJAで、
板金塗装修理はオーナー様からの指定ではなくJAに一任していたとのことでしたので、
弊社板金塗装工場の見解をアジャスターに伝え、どうするのかを確認しようとしたところ、
「JAではあくまでご紹介をしただけで、
最終的のオートパルでの修理を希望したのはオーナー様ですので、
その問題はあくまでオートパルとオーナー様の問題ですので、
JAには関係ありません・・・」
他の懇意にしているJAのアジャスターにこの事を確認してみると、
「JAは損保のように提携工場若しくは指定工場と言う制度はないから、
あくまで紹介に止まると言うのは事実だけれども、
修理先がオートパルとなるとJAが経営をしているのだから、
この場合は関係ないと言い切るのは不味い・・・」
とのことでしたが、結局は幾ら話をしてみても、
「オートパルにはこの事は伝えますが、関与は出来かねます・・・」
以上の進展をするのは無理でした・・・
この様な事になるのを恐れて、
「板金塗装修理は初めから弊社に依頼してくださいね!」
とお願いしてあったのを、
急いでいたからと言って技術力もわからないようなところに依頼をしてしまうから又こうなるし・・・
再塗装パネルの板金塗装屋さんがつけてしまったポリッシャー傷は、
総て除去出来ました!
代償としては弊社負担で1パネル塗装やり直しにはなりましたけれど・・・
通常このような保険修理個所の磨きは、
02スタンダード・ソフト磨きコースですが、
今回は流石にそれでは役不足でしたので、
“02スタンダード・ハード磨きコース”にて今回は対応させていただきました。
本来此処で生まれる差額は、
今回のように板金塗装が弊社手配で無い場合はオーナー様負担となりますが、
流石にJAが咬んでの事ですので今回はなにも言わずにすんなり認めました!
ホワイトパネルとして交換されたパネルのはずなのに、
何故かAピラー端部の部分のプラスチックパーツとの接点に、
塗装バリが出来ています・・・
通常パネル交換になっているのであれば、
ボディに組み付けする前に塗装をするはずですが、
何故プラスチックパーツまで組み付けてから塗装するのか?
作為的にやるとしても何にももメリットはないはず・・・
ありうるとすれば、
実はパネルは交換されていない?
交換して敢えてこのやり方を取っているとしたら、
完全な馬鹿でしかない・・・
オーナー様のご依頼による既存パネルの再施行部分には、前記しましたように傷は少なめでは有りますが、
ガッツリ入った傷は何本か目に付きます・・・
走行中の枝擦り等なのか?
駐車中に何かを擦られて付いた傷なのか?
は、
判断できませんがなかなか目立つ傷です・・・
このような傷は主に女性の車に多いのですが、
巻き込み時の側方確認の甘さと、
駐車時の場所の選定をされないことが大きな理由だと思われます。
既存パネルの磨きは、
“01スタンダード・ソフト磨きコース”となりますが、
流石にこのレベルの傷となると、
完全除去は出来ませんでした・・・
完全除去となると、
03スタンダードorスポット磨きが必要となりますが、
流石にお父様ご自身のお車では無いですから、
其処までのクオリティーは必要ないでしょう。
多分既存パネルの施工費はお父さんもちですから、
お嬢さんは今までのような使い方は継続するでしょうし、
そうなればすぐに元の木阿弥になる可能性高いので・・・
SUZUKI スズキ ハスラー Jスタイル4WD(MR31S)
コーティング終了
今回の一連の流れの中で、
お父様はかなり怒り心頭ですが、
こうなることは前回のことで予測可能なことでしたので、
JAとオートパルの責任は当然あるにしても、
そうならないための回避方法を選択しなかったことは、
自己責任ともいえます・・・
お父様がJAとオートパルに直接交渉をされるそうですが、
恐らく納得する対応はしないでしょう・・・
細かな部分まで比較した場合の保障条件の良し悪しまでは判りませんですが、
現在のJAの任意保険は内容自体が好条件とはいえないです。
其処がその分保険料が安いことで相殺されるかは、
各々の考え方に因るでしょう。
弊社所有車輌は今迄総てJAに任意保険でしたが、
車種や使用用途により現在は徐々に損保に変更をしてきています。
一番大きな理由は、
車両保険での担保金額の設定が実勢価格は評価されないことと、
レッカーサービスの無料運搬距離がたったの30㎞と言う事です・・・
先日もアウディ代車の担保金額を損保とJAで相見積もりしてみると、
JA50万損保110万とお違いでした・・・
ロードサービス無料運搬距離も損保は多くの会社で現在500㎞ですので、
よほど遠方でのことでない限りは地元の工場まで運搬無料ですが、
30㎞では隣町レベルですので旅行先の場合には数万円の出費になってしまいますから、
安い保険料の差額など意味を持たなくなってしまいます。
尤もこの様な使用が必要ないような安全運転を心がけることが一番であることは、
当然のことです!
今回も又面倒な問題が付いてきてしまいましたが、無いに越したことはありませんけれど、次回からは本当に弊社に一報をください。
其れとベンツの件ですが、ヤナセには依頼はしてありますので、適当な車が見つかりましたらご連絡いたします。
其れと一番大事なのは、何故この短期間に2度の大事故を繰り返すことになったかと言う、お嬢さんの運転時の事故に至った経緯や運転自体の仕方などをキチンと話し合われ、直すべきところはすぐに直すことを注意されることでしょう。
結局はお父さんがいつも後始末をしてしまっているので、お嬢さんご本人はあまり反省に結びついてい無い気がします。
このたびもご利用頂きまして、ありがとうございました。
会員クラス:プレミアム会員
車輌クラス:クラスS
施行コース:
コーティングコース1(自費)=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(ルーフ・左右クォーター・リアハッチ・リアバンパ)
コーティングコース2(保険)=ブリリアントフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(上記施行範囲外)
磨きコース1(自費)=01スタンダード・ソフト磨きコース(ルーフ・左右クォーター・リアハッチ・リアバンパー×軽度の傷取り鏡面仕上げ)
磨きコース2(保険)=02スタンダード・ハード磨きコース(上記施行範囲外×強度の傷取り磨き)
オプション施工1(自費)=鉄粉クリーニング(自費再施行範囲)
オプション施工2(保険)=レジントップコート・コクーンSTD(全体施行)
施行料金(自費分):52.494円税込み(プレミアム会員再施行割引―20%・濃色車割り増し磨きランク2+15%・波型ルーフ割増磨き+10% 適応)
施行料金(保険会社分)=非公開
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