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マイスターの研究レポート

今時の車は磨かない方が良いって本当?

磨きに関すること

最近になり、

今まで磨きを売りにしていた高級店や有名店が軒並み磨きを否定したコメントにHPが変ってきています・・・

不思議に思うのは、

店名にポリッシュとか磨きとかが入っていながら否定するなら店名換えたほうが良いじゃないですかね?

このような動向は5年位前からチラチラ出始めて来ましたが、私が思うにきっかけは業界内でも拘りのエンドユーザーにも有名な、

関東の超高級有名店のHPに、

「新車塗膜には、新車塗装保護の為にホーロー層という特種な塗膜が存在し、

磨きをハードに行なってしまうとこのホーロー層が無くなってしまうので、

出来るだけ磨きは控え、磨いても艶出し程度に止めるのが塗装のため!」

みたいな事が書かれてからです。

これに端を発し、

2chやミンカラ等でこのコメントが検証されるわけでもなく一人歩きをし始めました・・・

ネット社会の悪しき特徴です。

 

それに反応した有名施工店も多く、

業界内でも一気にこの話は広がり多くの店舗HPにも同様の記事が掲載され始めました。

然し、

一部読者からホーロー層の存在を疑問視する声も出始め、

実際私も塗料メーカーの技術開発部やTOTO等実際にホーロー製品を製造しているメーカ等にも問い合わせをしてみると、どのメーカーも皆同じ答えで、

「塗料成分にホーローが生成されるような生分は含まれていませんし、

仮に入っていたとしても、

塗装の一番表面に化学的に自然形成されることはありえません・・・」

「最後にトップコートとして塗装したとしても、

数μの厚さで製膜は無理ですし、

仮に出来得たとしても、フレキシビリティーはほぼ0ですから、

車の塗装の上では伸縮でパリパリに割れてしまいます・・・」

「有り得ない話です!」

との回答でした。

 

鼻から眉唾な話ですから、

自然とこの真実が今度は広がり始めると、

多くの施工店からホーロー層コメントは消えて行きました・・・

そして、ホーロー層発信元であった施工店のHPも一新され、

何処をみてもホーロー層のホの字も無い

未だに載せ続けている店舗もありますが・・・

そして現在は、新車の磨きを完全否定するスタンスとは逆転、

新車でも磨きは必須となっています?

但し、キチンと磨き込むと言うのではなく、

あくまで軽くペロンと磨くみたいなスタンスに変わりはないですが・・・

何故にここまで数年間で考え方が(物理的真実)ころころ変るのか?

これ業界事情施工店事情です。

 

業界事情とは?

本来磨き技術の根本はシングルポリッシャーに有ります!

然しシングルポリッシャーは強力な研磨力を持つが故に、

柚子肌調整や傷の除去には絶大な威力を発揮しますが、

反対に角度・プレス圧・回転調整などがキチンと行なわれないと、

塗装を削りすぎてしまったり深いポリッシャー傷を入れてしまいます・・・

摩擦が強い為に、

研磨面が高温になってしまい、

塗装が熱変質(色ボケ等)したり、

更に酷い場合は軟化して波状になる場合すらあります。

 

つまり”両刃の剣”ですので、

使いこなす為には相当の技術・知識・経験が必要となりますが、

この様な熟練者がドンドン居なくなってしまっています・・・

変りに殆ど経験の無い若年者が増え、

中には女性すら散見されますし、

本来職人仕事的な職種でありながら、

サラリーマン的要素が強くなる中で、

速成教育ですぐに現場で稼ぐ仕事につかせる様になっていますから、

とてもシングルポリッシャーなどまともに使えるはずはありません・・・

そうなると磨きで使うポリッシャーは安全なギヤアクションダブルアクションポリッシャーとなってきますが、

これ等ポリッシャーでは軽い表面研磨しか出来ません

熟練者であれば、

これ等ポリッシャーでもある程度の意匠性改善磨きも出来ますが、

逆に時間の無駄としか成りません・・・

このような業界動向の中、

ポリッシャーメーカーもインポーターも需要の多いポリッシャーを開発・導入しますから、

更にポリッシャーはギアアクションとダブルアクションが主流となって行きます。

 

 

施工店事情とは?

上記内容にダブりますが、

専門店の多くは業販所謂ディーラーや中古車販売店からの依頼仕事に依存する店舗が9割方ですが、

車業界自体の利益圧縮の中施行単価は下がる一方ですので、

いかに短時間で数をこなすかが必要と成りますから、

施工者の頭数の確保と低賃金での雇用が必要となれば、

とても熟練するまで時間を掛けて育てる余力はありません

 

少数のエンドユーザー専門にしている店舗でも、

特に都市部においては固定費の増大に施行単価が追いついていっていません

施工店は増え続けていますが、

パイは限られた中奪い合いに成り、

結果コスト競争となりますから、

結果業販と同じ方向を向き始めます・・・

いかに短時間で施行を回すか・・・

磨きは、

意匠性改善をきちんとする磨きを行なおうとすれば、

消費時間は増大して行きますからそれだけ料金は高くなりますし、

それに伴いリスクも大きくなって行きますが、

それをなかなか価格転嫁することは難しいですから、

磨きに拘っていては利益は出ないどころか、

従業員をメイン施行者としているような店舗では赤字になってしまいます。

 

そうならないようにする為に一番簡単な方法は、

磨きを行なわないとか、

磨いても極軽度の磨きに止めることです!

つまり儲からない作業である磨きは極力抑え、

利益性の高いコーティングを売りにすること。

然しその様にエンドユーザーを納得させる為には、

磨きが余り必要でない様に啓蒙していく必要がありますから、

必死で磨きはあまりやらないほうが良いと言う方向に方針転換しているのが実情です・・・

では現実に業界事情や施行店事情を無視した中で本当は磨きはした方が良いのか?

極力しないほうが良いのか?

ですが、この絶対的是非はオーナー様の求められることが何にあるのか?

で、変わって来るでしょう。

 

新車であって、

非常に程度もよく傷も無いのであれば、

オーナー様が塗装の現状の意匠性を改善したいと望まれないのであれば、

コーティングが施行可能な最低限の下処理磨きでも良いでしょう。

そうではなく、

根本的に塗装表面の意匠性を高めたいとお思いになられるのであれば、

現状の車輌状態や求められるレベルや肌状態で、

どのような磨きをなされるかを決めていく事となります!

但しこの際、

現状の膜圧残存が薄いものは、

その後どの程度維持されるか?

とか、今後再施行等を繰り返し行なう可能性があるのか?

等を考慮して施行店さんに相談されて、

磨きの内容を決められたほうが良いでしょう!

結論としては、新車であろうが使用過程車であろうが、

何も磨きを行なわずにコーティングをご希望なさるのであれば、

専門店での施行は意味を持ちません・・・

キーパープロのような簡易施工店でもディーラーでも良いでしょう。

レベルは別としても、

きちんとしたコーティングや意匠性改善を望まれるのであれば、

これは磨きを行なわず達成することは出来ません

但し、この際の施工店選びは非常に重要です。

 

 

では何を持って選択基準とするのか?

ですが、

まずは施工金額は大きな問題となるでしょうが、

低価格で大幅な改善など望めません・・・

このような所は、

改善が殆どされないか、

逆にポリッシャー傷やオーロラ傷が入って帰ってくる確立は高くなります。

 

照明設備屋内密閉空調が整っているか?

ですが照明は固定式の蛍光灯と水銀灯以外に移動式の高低2種類の水銀灯と大型蛍光灯は必須です、

此処にお金をかけていないような施行店舗は磨きに拘っているとはいえません・・・

膜厚計・サーモセンサー・光度(照度)計等も必須小道具です!

ポリッシャーも、

ケイテックやフレックスやルペスなどをメインポリッシャーとしていることが重要です。

リョウービ・マキタ等量販店で売っている様な物や、

エアーポリッシャーをメインポリッシャーとしている施工店ではレベルは低いでしょう・・・

車輌点検からメイン作業である磨きとコーティング迄は同一施工者が行なう

段階的に施工者が変ったり、

同一作業を複数で行う施工店も駄目でしょう・・・

施行期間が2~3日と言う短期施行も、

総ての作業をキチンとこなすには短すぎます。

交渉で値引きに応じたり、

常にキャンペーンを行なっているような施工店は、

施行価格自体の根拠がない事になります、

所謂“安かろう悪かろう”の確率は高いでしょう・・・

このようなこと留意してお店選びをしてみてください!

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