2012年12月16日公開|アルファロメオ
鳴り物入りで登場したジュリエッタ売れ行きはどうなのでしょうか?
町ではちょこちょこ見にはするのですが。
弊社での施工はこちらのお車で2台目となります。
1台目のお車は想像を絶する程度の悪さが印象に残っているので、お問い合わせをいただいた時にはちょっと躊躇をしたのですが、施工前に一度お車を拝見する機会をオーナー様が作って下さり、事前に状態をチェックすることが出来ました。
お求めになられたのは長野県の正規ディーラー・ヨコタインターナショナル弊社も長きに渡りお付き合いさせていただいているお店ですが、このディーラーかなりメーカーからの納車基準は高く、過去のご入庫実績からいってもクオリティーは心配ないのですが、
今回も非常に良い程度でお客様に御渡ししていただけたようです。
ディーラーがどこもこのような姿勢を持っていれば、新車をご購入する際も気持ちよく乗り出すことが出来るのですが、実際にはこのように納車レベルにこだわりを持つディラーが少ないのは、国産・輸入車問わず現実なのは悲しいことです。
内装のスイッチ類は全メーカーとも丸型が最近の流行のようですが、ジュリエッタの場合はボデイも丸身を強調したデザインですので、特にこのデザインが引き立ちます。
イタ車全般に言えることですが、やはり内装の質感まとまり感などは国産車とでは比べるまでもありません!
価格的には高級車とまではいかないクラスです。
輸入車であることを差し引けば86などと同等クラスと考えるべきでしょうが、その作り込のこだわりは比べるべきものがありません。
いかに国産車が大きな利幅をメーカーがとっているかがもろ判りです・・・
私のブログは輸入車贔屓・・・
国産車には辛口・・・
依怙贔屓!
と感じられている方は多かろうと思いますが、輸入車の場合運賃や関税など2割引きで車両価格などを考慮して国産車と比較してみてください。
いらない電子豪華装備を除いた場合、
内装だけ比較した場合でも明らかに国産車の使われている素材などは数ランク下・・・
ならまだよいほうでこれは使わないでしょう!
というものが平気で使われています。
メーターやステアリングを見ても上記したことが起きています。
すごくよい素材をおごっているわけではありません。
素材の表面処理の一工夫が違うのです!
デザイナーや企画はたまた役員の車作りに対しての考え方や情熱が如実に表れているように感じます。
たぶん欧州車は運転していて楽しい車!
国産車は乗って快適な車!
この考え方の違いではないでしょうか?
足周りや動力性能などのセッティングを見てもそれは明らかでしょう。
シートに関してはもっとわかりやすいでしょうね!
私は昔からの腰痛持ち・・・
国産車のシートではとても200kmノンストップでは乗っていられません。
それはレクサスLSといえども同じです。
しかし輸入車に関してはまず腰痛になった経験はありません!
極端な例では、マセラティで無休憩で博多まで走った時も、ロータスで長距離ツーリングに行った時も、当然商用で使用しているベンツでも腰痛で悩まされたことは皆無です。
これは長距離移動が当たり前のお国事情の欧州との違いもあるでしょうが、
畳文化と椅子文化の違いに最大の理由があると思います。
それ以外にも見た目重視(大したことはないですが)の国産車と、座席としての快適性(人間工学的)を追求した違いでしょうね!
此処にもコストという足かせが大きく足を引っ張るのは国産車でしょうね・・・
納車から3か月弱、何回か洗車されていることを考えても非常に程度はよく保たれています。
ただしボンネットには数本の洗車で付けたと思われる線傷が確認できます。
残念ながら今回はご予算の都合で、コーティング優先となり磨きは02ライト磨きコースとなったため、これらのごみの咬み込みによる様なある程度深さのある傷は完全処理はできないでしょう。
磨きコースのご検討の際、
「柚子肌が気になるので、これを何とかしたいのだけれど?」
とのご要望がございましたが、残念ながら現在の新車は3ウエット方式の塗装ですので、クリアー柚子だけでなく有色部分に更なる柚子が存在するために、
仮に04コースで施工を行ったとしても柚子肌がなくなることはありません。
ましてや国産車の2~3倍の硬度の塗装ですので、
とても02ライトコースの磨きでは柚子肌の改善は残念ながら不可能です。
あくまでクリアーに存在する新車特有の剣山状の塗装の荒れを平滑にしてあげ、
光の乱反射を防ぎ艶を生み出すのが精いっぱいです・・・
02スタンダードであればそれでもそれなりの改善はできるのですが・・・
欧州車の中では比較的アルファロメオやイタ車は塗装膜厚は厚めです。
此のお車も134μもあります。
価格的に同ランク、ベンツのBクラスと比較してみても30μ近く厚いと思われます。
ただし、これは単純に塗装が厚い訳ではなく、下地の鋼板のレベルの違いが影響しています。
ベンツなどは鋼板加工技術が優れているため、サフェーサーの厚みが少なくて済むことが理由と思われます。
ですので、実際の有色・クリアー部分の塗装厚はさほど変わりはないでしょう。
わずか3か月ですが、すでに鳥糞と思われる原因で塗装が酸化劣化させられてしまっています・・・
これは磨きではどうすることもできません。
樹液・鳥糞・虫の死骸・花粉などは場合によっては濃硫酸レベルの強酸が滲み出します。
1週間程度の放置でもシリカコーティング未施工車ではこのような状態に陥ることは珍しいことではありません。
くれぐれも皆さんご“注意”を!
発見したらすぐに適切な処置を行ってください。
此のお車で唯一気になった傷!
リアハッチエンブレム付近に細かなちょっと深めの傷が集中しています。
この段階では何による傷かはわかりませんでしたが、納車の際に奥様がリアハッチを開け閉める際に、リアハッチの塗装に手をかけ閉めていたのを拝見して、
原因はこれだ!
と確信しました。
注意深く奥様のその他ドアなどの閉めかたも観察していると、
やはりボデイに直接手を置き閉めています・・・
往々にして女性の多くはこのような車の扱いが多いようです。
ですので、弊社の入庫車輛を見ても女性が使われる機会が多い車輛は、
このような部分は爪や持っていた鍵などでつけられた傷が目立ちます。
私は家族にはドアを閉める際は必ず鍵は別の手に持ち替え、
ピラー部分を掌の拇指球付近で押して閉めるように徹底させています。
子供が幼児の頃は、自分では絶対ドアを閉めずに閉めてもらうのを待っていることも徹底させました。
当然ドアも自分では開けさせませんでした。
傷を付けたくなければ、此の位の事は徹底しないとダメですねー
やはりボンネットの傷はわずか2μの研磨厚では水銀灯下では確認できてしまいます・・・
ライト磨きの研磨ではこれが限界です。
しかしリアハッチの傷は私自身が気になったためちょっとサービス磨きを加えて処理しました!
ライト磨きといえども、新車塗装のクリアー剣山が平滑になったことにより、
まったく艶感は変わってきます。
此れよりコーティング作業に移りますが、今回はマーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュです。
更にどれ程の艶が生み出されるのか楽しみです!
Alfa Romeo アルファロメオ ジュリエッタ コンペティツィオーネ
コーティング終了
一見地味にも思える塗装色ですが、
磨きこまれコーティングが施工されると別物の意匠性をまといます!
アルファロメオではアンスラサイトグレーと呼ばれる一般的にはガンメタと呼ばれる塗装色ですが、メタリックの輝きも増し、クリアーの厚み透明感も増したことで、
本来少し緑がかった塗装の本当の色がはっきりとわかるようになりました。
此の位艶々になると、定番である赤よりもずっとカッコイイですね!
問題はこれからの管理の仕方次第!
使用中も当然ですが、洗車は今までのように洗えばいいではなく、傷の入らない方法でちょっと面倒ですが気を付けて洗車なさってください。
転勤族とのことで、いずれ故郷である大坂にかけられることもおありでしたら、ぜひ来年2月オープンの車磨き研究所 大坂店をご指名ください。
お帰りの際お会いした、橋倉店長が誠心誠意ご対応申し上げます。
よろしくお願いいたします。
車輛クラス:クラスL
施工コース:マーベラスフィニッシュ・プレミアム ヴァンキッシュ ガラスコーティング+02ライト磨きコース(軽度の磨き・程度のいい新車用)
施行料金:121.934円税込(代車使用無し割引-10%・新車割引磨き-10%・輸入車割増磨き+10%・濃色車割増ランク2+10%・高速代キャッシュバック 適応)
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