2013年06月05日公開|シトロエン
此方の御客様もわざわざ関東からお越しいただきました!
ご予約を頂いた後さらに現状の状態確認のためにまでお越しいただき、頭が下がる思いです。
と、いうのも息子さんが運転中中央自動車道でバスから大量の飛び石を食らってしまい、
「それが磨きで直せるのか?」
を、ご確認にお越しいただきましたが、残念ながら飛石痕は下地まで到達しており、しかも範囲がフロントバンパーからトランクにまで広範囲に及び、その数は数十個にもなります。
ここまでとなると、当然磨きで直すレベルは超えており、インジェクション磨きのタッチペン補修を行うとしても再塗装より金額が高くなってしまいます・・・
そこで今回は、通常の磨きでとりあえず我慢していただき、大きな飛石痕部分だけタッチペンを入れることとし、数年後に再塗装を検討することといたしました。
保険の等級システムが変わる前でしたら、車両保険でトップ部分塗ってしまえば済むことですが、今の保険システムではままなりません。
何のための車両保険なんだか?
飛石を食らったのは丁度春、スタッドレスから夏タイヤに履き替える時期ですが、この時期非常に飛石事故が多いようです。
特に前走車が大型車両の場合、車線変更等やカーブなどタイヤがねじれる様な状態のときこのような飛石が大量にタイヤから吐き出されるようです。
極力大型車両の後ろには付かないことが賢明です!
車間距離を確保していたとしても100m位は平気で飛んできますから・・・
シトロエン伝統のハイドロシステム。
大昔のDSに比べると極端な車高変化はないような気もしますが、
名前からしてハイドラクティブⅢプラスというからには、そうとうの進歩を遂げているのでしょう。
一度その乗り心地は試してみたいですねー
此処がそのシステムの根幹!
各サスペンションに各々装備されていますが、
4輪とも非常にそろった作動をします。
ただ心配なのは、これ壊れ始めたら一体幾らかかるのだろう?
レンジローバーなどは200万くらいはかかると言われていますから、想像すると恐ろしくなります・・・
貧乏人は決して手を出してはいけない車の1台ですねー
フランスのサルコジ大統領の公用車としても使用されているだけあり、後部座席のスペースはかなり広い!
FFのため、センタートンネルのでっぱりもないことも大きいいですが、フロア自体も低いような気がします。
結構不思議な空間です!
だからという訳ではないでしょうが、宇崎竜童や椎名林檎の愛車でもあるとか?
個性の強い芸術家肌タイプには、SクラスなどよりこちらのC6のほうがお洒落ですねー
日本には正規輸入されなかった、
3.0HDiV6ディーゼルエンジンですが、並行輸入でごくごく少数だけ輸入されたそうです。
少なくとも長野県には1台もないでしょうね!
何故正規輸入しないのか?
一つは売れないであろうというインポーターの予想もあるでしょうが、
一番は日本の排ガス規制。
問題は此の排ガス規制ですが、個人的に思うのは、これ環境のためのものというより、
輸入車の流入を防ぐための嫌がらせ・・・
国家戦略というよりも、トヨタの官庁介入による圧力じゃないの?
800万円クラスの車で、このような装飾感のまったくないメーターは見たことがありません!
機能も最低限の表示しかされません。
これで十分ということにはなりますが、
あまりに寂しと感じるのも事実・・・
この割り切り感はフランス車でなければできないでしょうねー
現代の800万円クラスの車ですから、マルチモニタープラスナビゲーションは標準装備されていますが、残念ながら並行輸入車のため、
ナビゲーション機能は使えません・・・
だからナビゲーションが後付けで2段になっています。
メーターがシンプルな分、このモニターに情報が映し出されるため、取り除くわけにもいかず、このような状態になってしまいます。
こういうところは、並行輸入車の悲しさですねー
フランス車としてはかなり豪華なセンターコンソールですが、逆にごちゃつき感も否めません。
此処だけなんかベンツ風・・・
しかし質感は高く、作り込は価格なり以上の高級感はあります!
個人的には、シフトリンゲージあたりの作り方好きですねー
このドアポケットは感激です!
ウッドのカバーが上下にシャッターのように稼動して開閉します。
もちろんアブソーバー装備ですから動きも非常にスムーズです。
ウッドの色と言い、木目の使い方と言い、半円形の形と言い、すべてが個性的!
デザイン性だけでなく機能的にも非常に良い作りだと思いません?
ドラえもんポケット?
この内装樹脂のシボもやはりフランス車だからこそと言えるでしょう!
似たデザインは国産車でもプリウスなどがありますが、全然違います。
ほんのちょっとしたデザインや表面質感の違いですが、それが全く見た目には別次元の物に見えます。
個人的印象ですが、樹脂のデザインはシトロエン車はどの車種も個性的で好きですねー
デザインと言えばこのテールレンズデザインも個性的でしょう!
新型ジャガーXJが似たデザインのテールレンズですが、発売時期からすればジャガーがデザインぱくった?
これ以外に個性的テールレンズといえば、マセラティ3200GTのブーメランテールですが、意外とリアビュウーにおいて、個性的かつカッコイイテールレンズって少ないんですよねー
ただしこれは理解不能・・・
この車に可動式リアスポイラーはいらないでしょう。
必用なほどの動力性能もないし、ダウンフォースが必要な走り方する車じゃないでしょうー
もしかして洒落?
確かにこの御車で、高速道路でリアスポイラーが稼動するとこ見ればかなりショッキング!
ともあれ珍しい車のため前置きが長くなってしまいましたが、ここからは施工紹介となります。
欧州輸入車の宿命、金属メッキの錆・・・
みーんなこのようになってしまいます。
これメッキの仕方が環境基準が欧州は厳しいためにこのようなメッキしかできないそうです。
これを根本的に防ぐためには新車時にプロテクションフィルムを貼ってしまうという方法が一番有効なようです!
メッキ用コーティング剤で防ぐということも、多少は効果あるようですが、そもそもメッキに乗る後乗せコーティング剤は数か月しか密着はできませんから、根本的解決にはなりませんし、手間とランニングコストがかかり過ぎます。
100%はきれいにはなりませんでしたが、これが限界です・・・
今回メッキ専用のペーパーを2段階研磨し、そのペーパー目を取るためにオービタルサンダーで更に研磨を行い、さらには艶を出すために最後に手磨き!
11mの長さをこの作業していくのはかなりつらい・・・
もっとも採算性の取れない施工の一つです。
にも拘らず、御依頼はライトポリッシュのところ、ヘビーポリッシュサービスで行ってしまいました・・・
ハハハ!
塗装と違い膜厚が測れませんので、切粉の状態でメッキの残存を予想するしかありませんので、後は経験値と感しかありません。
以前むきになって磨いていて、アウディのメッキ剥いでしまったことがありますので、
その失敗を繰り返さないためここで作業終了としました。
塗装と違い、ダメージの深さは視覚的にはほとんど判断はつきません・・・
これだけ研磨して残るものは、諦めるしかありません!
これ以上を望まれる場合は、メッキパーツの交換しか選択肢はないでしょうねー
後は可能かどうか、コストの問題もありますが、再メッキかな?
輸入車の場合ここまでブレーキダストでホイルディスク内側まで汚れてしまいます。
通常いくら掃除をしてもこの様に、道具の入る深さには限界があり、汚れを完全にきれいにして乗ることはままなりません・・・
この状態を改善するためには、ホイルのガラスコーティングしかありませんが、そのためにはホイル全体をフルコートする必要があります。
ただし施工料金はそれなりにかかってしまいますが・・・
その代り、其の後のクリーニングは、高圧洗車で洗うだけでほとんど済んでしまいます!
よっぽど頑固な汚れを付けてしまっても、軽く擦るだけで簡単にクリーニング可能となります。
ただしここでご注意を!
ホイルはかなりの高温になりますし、かつ走行状態ではかなりの歪みも起こっています。
また付着するダストは、場合によっては数百度の温度になりそうとうの高速でホイルに突き刺さろうとしてきます。
この過酷な条件で、長期耐久性能を維持できるのは限られたコーティング剤だけです。
よく見かける、
「ボデイ用コーティング剤でホイルも一緒にコーティングできます!」
とか、
「DIYでも簡単施行!」
というようなレベルのものでは、一時しのぎにはなるかもしてませんが、
ほとんど期待する様な効果は無いでしょう・・・
フロントバンパー右側面、かなりハードな傷つき方ですが、インジェクション磨き+タッチペン補修チャレンジです!
が・・・
簡潔に言ってしまえば失敗・・・
バンパー樹脂が削られ塗装表面よりバリとなって飛び出してしまっているため、タッチペンも奥まで入り込めず、インジェクション磨き用ポリッシャーでは樹脂のバリまでは削れません。
そこで作戦変更で、この状態からタッチペンを盛り上げ、部分傷取り磨きでグラデーションすることで周りとのボカシをして終了です。
やはり、インジェクション磨き+タッチペン補修はかなり難易度も高く、施工できる条件が限られます。
もっと練習重ねなければ―
新車より2年としては、かなりひどいドアカップの傷・・・
手磨きしてみましたが、1/3くらいの意匠性にしかなりませんでした。
塗装色が黒だけに傷は非常に目立ちます。
これでは高級車もだいぶイメージダウンしてしまいますねー
しかし、今回エクスペル・ペイントプロテクションフィルムの施工の御依頼もいただけましたので、傷残りも心配ありません。
フィルムのクリアー効果で、
残った傷は見えなくなってしまいます!
だからと言って、また同じような使い方していいわけではありません。
今度はフィルムに傷入りますから、注意してドアハンドル扱うことは必要です。
更にはドアエッジにも、
エクスペル・ペイントプロテクションフィルムを施工します。
これにより、ドア開閉時の衝突による塗装の剥げからドアエッジを守ることが可能となります!
ほぼ5mmm位の幅で貼り込みますが、言われなければほとんど気づかないでしょう。
最近エクセペルフィルムと偽って、韓国製粗悪フィルムを貼っている業者が急増しているそうですので、ご注意を!
傷は結構目立ちます。
特にトップ部分は過去に施工されている、
カービューティープロでのシングルポリッシャー傷がクルクル円を描いてすごいことになっています・・・
更にはダブルアクションによる打撃傷も加わって、ノアールオブシディアンパール塗装にも拘らずソリッド塗装に見えます。
膜厚は高級車らしく過去に何回かの磨きを受けていながらも127μが確保されています。
ボンネットは↑の傷もそうですが、
それ以外にも鳥糞によるクリアーの酸化ダメージとイオンデポジットクレーターなどによりかなり傷んでいます。
ルーフ・トランクも似た状態です。
本来であればこの3枚のパネル04コースで磨いたほうが良いのですが、総体ご予算が30万円位とのことで、そこまで施工を行なうと大幅に予算オーバーとなってしまうため、
今回は04コースでの磨きは1番目立つボンネットのみといたしました。
しかし、お色が黒ということで詳細コースはパーフェクト磨きコースでの仕上げとなります!
#1.200~2.000~3.000と3段階のペーパーを施工した状態です。
この段階での研磨膜厚は5μ、此処で一気に不良塗装部分を切り取ってしまいます。
ペーパーをかけた印象からすると、おそらく塗装は高硬度耐スリ塗装ではなさそうです。
此れならさほど苦労することなく磨きは進行できるでしょう。
ホット安堵!
やはり側面も傷だらけです・・・
ポリッシャー傷も相当ありますが、こちらは洗車傷のほうがダメージは大きいようです。
傷残りをしないようなレベルで磨き上げるためには02プラスでの磨きが必用です。
ボンネットはパーフェクトコースですので、
当然それ以外の部分は艶感をそろえるために02プラスパーフェクト磨きコースで行います。
側面部分きれいに復活致しました!
やはり塗料は高硬度耐スリ塗料ではないようで、スムーズにはまることなく磨きあげることが可能でした。
とはいっても、国産車ほど柔らかい塗装ではありませんので、それなりにきっちり磨き上げる必要はあります。
ただし、硬過ぎず柔らかすぎずの非常に磨きやすい塗装で、コンパウンドの絡みなども起こらず、
「やはり塗料は国外塗料の方がいいなー」
と、しみじみ感じてしまいました。
04パーフェクト磨きコースでのバンネット部分も磨き終え、素晴らしい超鏡面が出現してきました!
しかし、10μの研磨をしてすら消えない傷もあります・・・
線傷ですので洗車で付いた傷でしょうが、ここまでの深さの傷となると、砂でも引きずらない限りは付かないでしょう。
鳥糞放置の酸化劣化により白くなってしまっていたところも、
10μ削り取ってあげることで曇りは消えました。
が・・・
イオンデポジットクレーターのピンポイント上になっている部分は、数こそ減りましたが、相当深く塗装浸食されている物もあり、これは磨きでこれ以上改善しようとすることは無理です。
100%とはいきませんが、意匠性的には80%位は改善できたでしょうか?
ただしルーフはかえってイオンデポジット痕は目立つようになってしまいました・・・
これは磨き上げられ、傷や付着不純物が取り除かれた事によりクレーター痕跡がはっきりしてしまう結果となりました。
かえってボンネットよりルーフのほうが症状は重かったですので、やはりここも04コースを行ったほうが良かったですね!
ただし、予算の問題がありますので、その兼ね合いは微妙ですが・・・
さらに磨き過程で発見されたのは、ルーフにできてしまっているデント痕・・・
タイミングよくオーナー様からのTELがあったのでお聞きしてみると、
「たぶん洗車の際側面に体がもたれないように、肘ついて洗車してしまっているのでその時の物でしょう。」
とのことで、此処もデント修理追加となってしまいました・・・
すでにご予算オーバーしているにも拘らず、気が引けてしまいます。
しかし、この手のルーフのデントは弊社の細かい御客様でも意外と多いのです。
やってしまったときは割と気が付かず、何気に眺めたときに気づき、
「あ、あの時か?」
と、後悔なさるようですが、
此の不注意の代償として諭吉君また羽ばたいていってしまいます・・・
くれぐれも洗車時のルーフの肘つきや、手のひらで体重ささえることの無い様ご注意を!
CITROËN シトロエン C6 3.0HDi エクシクルーシブ コーティング終了
見違えるほど意匠性変わりました!
実はオーナー様この御車の塗装ソリッドだと勘違いされていましたが、太陽光下で完成車両をご確認されびっくり!!!!!
「あれ、こんなキラキラパール入っていたの?」
「ラメじゃないのと思うくらいなのに、今まで気づきませんでした・・・」
「此れはすごい!」
と、ご満足いただけたようです。
お持込いただいた際にも、ソーセージとチーズの高価なお土産を頂きましたが、お引き取りの際にまで、お土産を頂いてしまいました。
インスタントの長崎皿うどんですが、昨日の夕飯に頂きましたが、これが激旨!
リンガーハットで食べるよりうまいかも?
と、いうくらいの驚きの旨さです。
おいしく頂きました、ありがとうございます。
頂いてばかりでは申し訳ございませんので、お引き取りの際には何かお土産をと考えましたが、候補は2つ。
弊社お客様も絶賛の柳屋さんの手打ちそばのテイクアウトも考えたのですが、あいにくの定休日・・・
弊社工場前で、ヨッチャン作野地イチゴ当然有機栽培丁度収穫が始まったばかりのベストタイミング。
この時期イチゴ?
と、思われる方多いでしょうが、本当はこの時期がイチゴの旬なのですよ。
また、味もスパーで売られている物とは違い、ちょっと強めの酸味が昔懐かしい味です!
お帰りの際、事務所にてご説明などをさせていただいている際、革シートの御手入れ方法のお話となり、ユニタス・ワイプスストロングクリーナーとマッドプロテクションクリームをお買い上げいただきました!
このワイプスクリーナーとは、ウエットティッシュのようにシートにクリーナーが染み込ませてあり、1枚1枚アルミパックとなった12枚セットのものです。
此れですと気軽に簡単に革のお掃除が可能です!
ワイプスクリーナーはソフト・ユニバーサル・ストロングと、
クリーナーの強さにより3種類が常時在庫させていただいておりますが、
このたびはストロングクリーナーをお求めいただきました。
このタイプですと約6か月ごとの御手入れとなります。
そのあと別売のマッドプロテクションフィルムを塗りこんで乾燥させれば作業終了!
簡単です。
レザーシートの高級車、日ごろのこのようなお手入れあってこそ、高級な革もその価値を持続できるというものです。
半年に一度の御手入れお忘れなく!
このたびは遠方よりわざわざ数回に渡りお越しいただき、またたくさんの施工もご依頼いただきまして、ありがとうございました。
レジャー等でお近くにお越しの際はぜひお立ち寄りください。
ただし、事前にお知らせください。
今度はお勧め柳屋手打ちそば準備しておきますから。
車輛クラス:クラスL
施行コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム バンキッシュ ガラスコーティング
磨きコース=04パーフェクト磨きコース(ボンネット・超鏡面磨きの究極仕上げ)+02プラスパーフェクト磨きコース(ボンネット以外・傷取り磨きの究極仕上げ)
オプション施行1=ホイル・ガラスコーティング(フルコート)
オプション施行2=メタルクリーン(ヘビーポリッシュ×11m)
オプション施行3=部分傷取り磨き(フロントバンパー)
オプション施行4=デント補修(ルーフ2か所)
オプション施行5=エクセペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4ヵ所・ドアエッジ×4か所・サイドミラー×2か所・その他小物貼り8か所)
物品購入:
施工料金:354.235円税込(代車使用無し割引-10%・濃色車割増磨き+10%・輸入車割増磨き+10% 適応 物品購入含む 高速代キャッシュバック別途 )
メーカー別
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