2014年03月03日公開|ミニ
約2年半前に施工いただきましたお車で、ご夫婦のお車を共に施工いただいております会員様です!
今回はオプション施工でご入庫いただきました。
驚くべきはボデイの状態です。
保管状況は完全露天駐車、洗車は月1回しか行わないとのことでしたが、ルーフはソリッドブラックにも拘らず水染みの付着量は非常に微細です!
以前施工いただいているコーティングは、
“マーベラスフィニッシュ・チタンコンビネーション×光触媒ボデイコーティング”のWコートですが、
どうやらこのコーティング水染みに対しての防御性能が高い可能性があります。
全てのこのコーティング施工車両に当てはまるわけではありませんが、確かにこのコーティング施工車両は水染み付着率が低いようです!
考えられる理由としては、やはり光触媒の酸化チタンによる酸化還元反応です。
が・・・
酸化チタンの反応は有機物に対してに限られますが、
水染み付着の主成分はアルキル金属基ですから、本来はこれを酸化チタンが分解する能力は無いはず?
ということは、水染み付着を起こす際シリコンなど、
有機物が触媒となりアルキル金属基の付着を助けているとすると、その触媒効果を起こしているシリコン等の有機物を酸化チタンが分解すれば、水染み付着はしにくくなるのかもしれません。
化学者ではありませんから絶対ではありませんが、理屈的には間違ってはいないような気もします。
また、お客様のお車による臨床もこれを補足する結果が当てはまりますので、効果的にはまだまだ?の部分はありますが、効果0ではないでしょう!
早速光触媒を製造して頂いているメーカーに問い合わせ、化学的に理論が当てはまるのかと、促進耐候試験を依頼してみます。
結果は後程お知らせいたします。
リアバンパー右角部分を当て逃げされてしまわれました・・・
これだけ白い塗料付着をしていますので、ぶつけた相手方は気が付かなかったということはあり得ませんので、
作為的に逃げたのでしょう。
一寸擦った位などと甘く見て逃げても、もしこれで捕まることがあれば逮捕です!
器物損壊と逃亡になり、刑事責任・行政処分・民事賠償責任が対象罰則となります。
然し、このような事例非常に巷では増えているようです・・・
保険会社・警察によると、現在道路走行車両の約2割が無車検車輛の可能性が有るとか。
つまり、自賠責保険すら掛かっていない・・・
更に約5割が任意保険未加入だそうです。
これら多くは若年層もしくは高齢者だそうです。
理由は、経済的理由・・・
お金がないから車検を取らずに乗り続ける、保険料も払えない。
然し車は乗る・・・
お金がなくて車検も取れず、保険も入っていない人が事故を起こしても、
当然賠償能力はあるわけありません。
つまり逃げる・・・
捕まったとしても、賠償に関しては民事ですから無いものからは取れない・・・
つまり、自腹修理となります。
これを避けるためには、全損害担保の車両保険に自身が加入して、自身でこれら賠償能力のないものとの事故から守る以外方法は無いでしょう!
この場合、相手方に賠償能力がなくても、自身の車両保険から損害金が立て替えられ、以降の相手方への請求は保険会社が行います。
仮に保険会社が回収不能だったとしても、その未回収分を支払う必要もありません。
世間にはクソ野郎がウジャウジャいます、
ご自身を守る意味でも任意保険全損害担保の車両保険には加入しておきましょう!
今回は、板金塗装も検討されましたが、磨きだけでもそれなりの意匠性回復は望めそうですので、多少の傷残りは許容して、
部分傷取り磨きの“スポット磨き”で処理することとなりました!
ただし、場所がバンパーですので当然材質はPPですので膜厚計は役に立ちませんから、あくまで研磨厚は感だけがたよりとなりますので、無理はできません・・・
追いすぎてクリアーが無くなれば“ミラ取りがミイラ”となってしまいますので、それなりに留めます。
磨きの範囲は1区画30cm×30cm=0.09㎡となりますので、その範囲以外をマスカーで覆い、バフのはみ出しや汚れることを防ぎます。
すでにPPの下地まで到達している傷が3か所ほどありますので、その部分もあまり強く磨きをかけると、さらに塗装がはがれる可能性がありますので慎重に磨きを行う必要があります。
御予算に余裕があられる場合は、このスポット磨きに“インジェクション磨き”を+すればさらにきれいな補修が可能となります!
インジェクション磨きは、下地が出てしまっている部分にタッチペンを差し込みし、それを特殊なポリッシャーを使用して塗装面となじませ平坦に仕上げます。
1区画を3cm×3cmで1.575円としておりますので、このお車の場合は3か所がそれぞれ1区画となりますから、1.575×3=4.725円で施工可能となります。
ただし、インジェクション磨きで使用するタッチペンはお客様にお持込み頂く必要がございます。
再塗装までは予算がないが、意匠性もある程度は確保したい!
と、いう方にはお勧めです。
ただし、施工場所の形状等によっては施工できない場合や、意匠性確保が困難な場合もございます。
下地到達してしまっている部分は3か所はそのまま残りますが、それ以外の部分はスポット磨きによりほぼ完璧に痕跡は消えています!
ほぼ完璧という表現は、100%ではないということを表していますが、写真では見えないレベルでは2本ほど線傷残りがあります・・・
更に攻めて磨けばこの線傷も落とせる可能性はありますが、同時にクリアーの残存膜厚の限界を超えてしまう可能性もあります。
前記したように膜厚計が使用できませんので、感がたよりの施行ですから無理はできません。
下地到達してしまい、黒くなっている部分はこのままの状態では、
水分がサフェーサーから浸透して塗装剥離に至る可能性がありますので、弊社手持ちのシルバー系のタッチペンを入れてみましたが色が全く合わないためにやめました。
オーナー様に純正タッチペンをご購入いただき、あとで処理して頂くようお願いいたしました。
以前施工いただいた際に、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”のフロント基本セットを施工いただいておりますが、
ワイパー可動の激しいフロントガラスはすでに耐久限界に達しているとのことで、
フロントガラスの再施工と新たにリアガラスを施工することとなりました。
施工済みであるフロントサイドガラスは摩擦を多く受けることが無いのでまだまだ限界には達しておりません。
リアガラスはコーティング未施工のためそれなりに水染み付着は起こしてはおりますが、まだライトポリッシュでの下処理で可能な範囲にとどまっておりました!
かなり頑固な付着を起こしている数個の水染みを除きほとんどは除去できました!
新車でもこの程度の水染みはありますので完璧と言っていいレベルでしょう。
全く何も行われていないリアサイドガラスと比較すれば、その差は歴然です!
スプラッシュビュウー・ウインドウフッ素コーティングを施工したことで、これでまた良好な視界と水染みの付着が防げるでしょう!
弊社の使用するフッ素は、工業用フッ素としては最高級ランクのもので、撥水を起こす原理となる剣山状のフッ素の先端の高さがそろっているため、非常に細かな撥水をすることが可能です。
撥水された水玉が小さいため、かなり低速から水玉は走り飛ばされていきます!
またフッ素先端の凹凸が少ないために、ワイパー可動をさせてもフッ素先端が摩擦で折れにくいため高い耐久性も確保されています。
簡易ウインドウコーティングと違い、ギラツキ等も起こりませんので、視界不良等に夜間なることも当然ありません。
ボデイの再施工も検討中とのことでしたが、もし施工なさるなら完全に既存コーティングがダメになる前に施工されたほうが、リセットレベルは低いコースで施工できますので、ご検討ください。
まだまだ1か月は降雪の可能性もございますので、安全運転を心がけてください。
この度は、ありがとうございました。
会員クラス:準会員
車輛クラス:クラスS
施工コース:
オプション施工1=部分傷取り磨き(スポット磨き×1か所)
オプション施工2=スプラッシュビュウー・ウインドウフッ素コーティング(ライトポリッシュ×フロント・リア)
施工料金:28.586円税込(オプション会員割引-10%・淡色車割引磨き-5%・輸入車割増磨き+10% 適応)
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