2015年07月04日公開|マツダ
ご新規のお客様ですが、私の遠縁の親戚の仕事関係での知り合いだそうです!
かといって、何か特別の優遇がある訳ではありません・・・
ご予約時ご相談に見えられた際も、
ちょっと納得されてご依頼いただいていないような気がしていましたが、お引き取り時によくよくお話をしてみると、
「騙されているのかもしれないと思って、キャンセルしようかとも思いました・・・」
との本音をお聞きしましたが、確かにもともと弊社をお知りになられていなかったり、実際に弊社施工済みのお客様などを知らなければ、
不安感を感じられるのも当然なのかもしれません!
こんな片田舎で、このような高額は不釣合い・・・
普通に考えれば当然の発想でしょう!
実はこのアクセラとゴルフで購入を迷われたそうですが、
ゴルフというお車には相当の高評価をされていらっしゃいます。
但し、ゴルフのクオリティーに対して価格が安いと評価されてるそうですが、この価値判断は私の周りや常連のお客様などでは、初めて聞く評価です。
ただこの価値判断は、上記たことと同じでこの方の一般的価値判断からすると普通なのでしょう!
但し、私を含め私の仲間内では全く逆で高い・・・
とういうのが、一致した評価です。
これは、評価の基準対象が全く違うのと、世間一般的風説に取りつかれているのか?
と、いう事に左右されていると思います。
VWは昔ヤナセが正規輸入元として始まり、戦後のまだ経済低迷期には所謂知識人や高所得者を主な顧客としていたことから、
一時は開業医などのステイタスシンボル的なイメージが構築されたために、
高級車=VW
という、時代が長く続きました。
その為、
車格とは別に日本人の中にVWは高級車という既存概念が刻み込まれたのでしょう?
しかし実際には、VWとは国民的大衆自動車を生産するために国策企業として創設され、その後も大衆車メーカーとして歩んできました。
近年になりトゥアレグやフェートンなど高級車も手掛ける様になりましたが、
日本とは違い欧州でのVWの評価は大衆車メーカーにすぎませんので、結局は鳴かず飛ばずに終わっています・・・
但し、これはVW自体を見下しているわけではなく、車としての出来のよささえも認めてはいますが、日本人的見識を捨てて冷静に判断すれば価格だけは高級車となってしまいます・・・
たとえば、パーツ共通するゴルフRとアウディS3ですが、価格はさほど違いはありませんが、作りの質からしてもブランドイメージからしても、明らかにアウディS3に軍配が上がるでしょう。
これは、VW=コンパクトカー主体メーカー
アウディ=Mセグメント主体
というもともとの生い立ちの違いとして、当然のことです。
同じように、メルセデスベンツS VS BMW7という比較評価においても、
明らかにSのほうが上です!
これも、メルセデスベンツ=高級車メーカー
BMW=航空機エンジンメーカーor二輪メーカー
という生い立ちの、ヒストリー評価も大きく影響しています。
かなり話が横道にずれましたが、人の価値判断は様々で、その判断の基準とするものにより全く導き出される結果は変わってきます。
車然り、弊社の施工然りです・・・
弊社につきましては、何らかの不安要素を感じたり、価格正当性をお疑いになられるようでしたら、あえてお勧めはいたしません。
御自身が納得できる施工店及び内容で、他店で施工してください!
この様な態度を傲慢とお取りになられるかもしれませんが、
施工基準に対して明確な基準の存在しないこの職種では、
施工者側と依頼者側との信頼感関係だけが頼りとなりますので、信頼関係に不安が残るような場合は施行はしないほうが良い。
というのが、本音です!
この度、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”によるフロントドア内側の、
サイドステップ部分への施工をご依頼いただきました!
この様な部分は、プレカットデーターが無いために型紙を使用して型取りから行います。
↑の写真は型紙からフィルムを切り出ししたものです。
この際の三次曲面の調整の仕方が、貼り込みの難易度と貼り込み範囲の正確さを決めてしまいますので、この技術が一番難しいでしょう・・・
すでに数か所靴でけってしまった傷が付いてしまっていましたが、
これで今後は多少の蹴り込みがあっても傷は入らないでしょう!
但し、ハイヒールなどの角で強く擦れば傷は入る可能性は有りますので、いくら保護フィルムがあると言っても乗降には気遣いは必要です。
こちらは入庫後に追加で御依頼頂きました、ドアカップです!
然し、ボディコーティングのトップコートも施工後のタイミングでしたので、問題は貼りつくのか?
でしたが、かなり時間消費はしましたが何とかトップコートの上からでも貼り込むことができました。
最悪の場合は、コンパウンドでトップコートを落しての施工となってしまいましたが、そうなると追加料金が発生してしまうことになってしまいましたが、
それが回避できたのはラッキーでした!
新車購入から6か月経過しての状態ですが、かなり傷は多いと言えます・・・
ここまで時間経過してしまうと、納車時の程度はどうだったのか?
は問題外として、オーナー様の管理で付けてしまった傷と考えるのが順当と思われます。
そのように見た場合、はっきり言ってあまり管理はきちんとなされていない・・・
手洗い洗車だそうですが、
洗車場での洗車だそうですから確かに環境的に完璧な洗車は無理でしょう。
但し、所々に砂を引きずるような深さの傷もありますので、
このような傷は丁寧な洗車を心がければ防ぐことは可能です!
其れにはかなり性格的なものも関係してきますが、
基本的にはせっかちな方はなかなか丁寧な洗車は難しいようです・・・
1年程前くらいから、マツダ車も膜厚が厚くなり始めたようで、このお車も108μありますので、多少無理な磨きも可能になったのはオーナー様にとっても、我々施行者にとっても大いに歓迎すべきことです!
但し、いくら多少膜厚が厚くなったと言っても、
マツダ車を含め国産車の塗装は柔らかいですから、今回のように傷をガッツリ入れてしまっていると、リセット回数は限られてしまいます・・・
今回の磨きは“01スタンダード・ソフト磨きコース”ですが、施工前の状態からして本当に必要な磨きレベルは02スタンダード・ハード磨きコースでしょう。
然し、オーナー様の意向として、そこまで傷にはこだわらない・・・
御予算的にもそこまでの余裕はあられない・・・
等の理由により、程度問題とは別に施工内容はこのような形となりました。
ボンネットではさほど見られませんでしたが、
同じトップ部分であるルーフの傷みは6か月にしては相当深刻な状態と言えます・・・
たったこの程度の範囲だけでも、細かな酸化痕は相当数あり、
水染みもすでにイオンデポジットクレーターになってきてしまっているものも幾つか存在てしまっています。
細かな酸化痕は、大きさからして花粉もしくは虫糞などでしょう?
ボンネットにはほとんどなく、ルーフにはたくさんあるのは、洗車時の対応の差が出ているのではないかと思われます。
其れと、短期間でここまで進行したのは、
DIYのケミカル使用が促進させたとも考えられます・・・
ハッキリ言って、量販店等で販売されているメインテナンスケミカルの多くは、
油脂系ポリマー成分の物が主ですから、艶や機能はある程度短期的には強く効果を出しますが、アルキル金属基や酸化物にとってはこれらケミカルが餌の様な効果もしてしまうため、
露天駐車車両では逆効果となってしまいます・・・
トップ部分の傷も、標準的程度からすれば多かったですが、
側面は更に傷は多い・・・
しかも多くの傷はスクラッチレベルではなく、
はっきりとした線傷です。
短期間にここまで線傷を入れてしまっているとなると、ここで幾らコーティングをしたとしても、
根本的洗車管理のレベルを改善しなければ、
また同じような傷の状態には陥ってしまう事でしょう・・・
オーナー様の考え方もありますが、この状態を見る限り、
洗車機洗車にされたほうが確実に傷のダメージは抑えることが可能でしょう。
手洗い洗車=丁寧な管理=思い違い
という、割り切りができればですが・・・
輸入車の硬い塗装でここまで傷を入れてしまいますと、磨きではそれなりに苦労がありますが、国産車の場合は塗装が柔らかい分、
磨きではさほど苦労することなく傷を除去することが可能です!
但し、スズキやホンダほど柔らかな塗装となると別の弊害もありますが・・・
マツダの塗装は、塗料材質自体は悪くありませんので、トヨタの塗装と同じように磨きずらいまでは行かないのが救いです。
施行前の予想では、多少目視でも見える傷は残るかも?
と予想していましたが、思ったよりも傷の除去はスムーズに進み、
側面全体においても目視で見える可能性のある傷残りは数本に納まりました!
トップ分もほとんどの線傷は処理できました!
但し、酸化痕はピンホールとして残ってしまいますが、これは一度ここまで進行させてしまうと、
完全改善は無理で今後の進行拡大を防ぐレベルにとどまります。
今後はシリカの膜に守られますが、
酸化物は短期的にはシリカで阻むことはできても、
長期付着を許してしまえば時間をかけてまた同じ状態になる可能性は否定できませんので、管理環境的なことを考慮した場合、こまめな管理は必要です!
それを楽にするには、やはり洗車機が良いのですが・・・
全てのオーナー様が洗車機のほうが良いのではなく、洗車を行う環境や普段の駐車環境や洗車の丁寧さや掛けれる時間などにより全く違ってきますので、
ご自身のこれらの条件との兼ね合いでご判断頂く必要は有るでしょう。
MAZDA マツダ アクセラスポーツ XD 2WD(BM2FS)
コーティング終了
私的にはかなりの改善リセットが出来たと自負できていますが、
オーナー様の反応は今一かも・・・
お引渡し時にいろいろとお話されていたことから察すると、
そもそもこのような施工に対してかなりの疑問をお持ちのようです。
また、弊社の様な価格設定に対しても、詐欺的・・・
という、疑いの気持ちもあられるようです。
施工前の何もわからないときの疑問であれば、これはある意味当然かもしれませんが、今回の場合はその疑念が強すぎ、
施工後の印象もその疑問のオブラートを通してご覧になられている感じで、他のお客様方の様には意匠性変化は感じていただけなかったように感じます・・・
残念なことですが、感想は個々の感覚ですので、仕方ありませんがそれを超越するだけの施工能力が弊社に無いことは、私の至らなさに他なりません。
基準の存在しない仕事ですので、今回は受注段階から施工終了までを含め、オーナー様の考えや求めていらっしゃることについて、
私の説明や施工内容クオリティーが当てはまらなかったのかもしれません・・・
今回施工させて頂きましたコーティングは、
“G’ZOXハイドロフィニッシュ”ですが、ご予約時のオーナー様のご予算やお求めになられていること等を考慮した結果ですが、
これも施工完成時にはベストマッチの選択だったと私は納得できたのですが、今後ご使用されていく過程でどのような評価になられるのかは、
今回ばかりは正直自信はありません・・・
というのは、こちらのオーナー様は、
DIYにてケミカルやWAXなどをいろいろ試しながら管理されてこられることを楽しみとさていらっしゃっていたそうですが、この手の物は短期的には大きな変化をしたかのような印象を受けます。
ある意味、今回の施工した内容とは真逆に対峙することとも言えます。
弊社が使用する多くのコーティングは、一発勝負の意匠性を目指しているのではなく、
長期的に意匠性を維持することを目的としていますので、根本的にDIY用ケミカルとは方向性が異なります。
其処の違いを根本的にご理解いただいていない場合は、
弊社のような施工内容は無駄のように感じてしまわれるでしょうから、
プライスバリュー的にキーパープロの様な簡易施工のほうが良いのでは?
という、迷いも持たれるのは仕方がないでしょう・・・
施工依頼を検討されている方で、価格的要因により簡易施工店やディーラー施工などとの比較で迷われている場合は、
とりあえずは価格優先でそのような処での施工を試されたほうが良いかもしれません?
それで満足いくのでしたら、無駄な出費は防げますから!
もしそれでは満足がいかなかったら、
専門店での施工を検討してみたほうが良いのかもしれません?
この度は、弊社及び私に関しましての、率直なご意見やご感想をお聞かせいただけまして、今まで固定的に考えていたことに対して全く違う印象を持たれることがあることを知り、勉強になりました。
但し、お話の中でも触れたように、商売であって商売でない部分も私にありますので、万人に受け入れて頂き御理解いただくことは弊社のスタンス上無理とも感じています。
これがご指摘の通り、横柄であったり天狗になっていると取られてしまうことに繋がってるのかもしれませんが、改善しなければならない部分も多くあることは事実でしょうが、これがスタイルという部分でもあります。
雑談も含めて、数時間もお話をする機会が今回はございましたが、色々の意味で楽しかったです。
又何か機会がございましたら、ぜひお寄り下さい。
PS:遠縁の○○君にもたまには顔を出すようにお伝えください。
車両クラス:クラスL
施工コース:
コーティングコース=G’ZOXハイドロフィニッシュ ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好新車向け・軽度の傷取り鏡面仕上げ)
オプション施工=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(ドアカップ×4か所・サイドステップ×2か所)
施工料金:162.772円税込(濃色車割増磨きランク2+15%・代車使用無し割引-5% 適応)
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