2017年10月05日公開|ルノー
一年ほど前に新車時施行頂いておりますお車ですが、
このたび、
メンテナンス&オプション施工&塗装補修でのご入庫を頂きました!
塗装補修は、右リアクォーターパネルとサイドロッカーカバーとの境目の、
塗装が剥離したとの事でその部分の再塗装でのご依頼でしたが、
いざ板金塗装工場でサイドロッカーカバーを外して見ると、フロントフェンダーも同じように塗装が剥離し始めているとか・・・
何が起こっているの?
オーナー様は、
「高圧スプレーを強く当てすぎ塗装が剥がれた・・・」
と仰っていましたが、確かにそれはそうなのかもしれませんが、
基本的にはそんな程度で塗装が剥げる事がおかしい・・・
実はこのお車、
新車施工時に右フロントドアに再塗装の暈し痕があり、
私からディーラーに報告をして、
オーナー様と以降クレーム協議をすることになっていたのですが、
その後オーナー様からもディーラーからも弊社に何も音沙汰がありませんでしたので、
どうなったのだろう?
とは思っていたのですが、
その間に更に右ドアインステップの塗装剥離も起き、
其れを含めてディーラーにクレーム申請をしていたそうですが、
初めのドアの暈し痕もこの塗装剥離も“クレーム申請却下”されていたそうです・・・
更には、
剥離していたステップの再塗装はディーラーから費用請求されて支払ったそうです。
ありえない・・・
今回入庫した板金塗装工場で、再塗装をしようと作業を進めていくと、リアクォーター・フロントフェンダー共に現塗装に足付けしようとすと、
現塗装がハラハラとフィルムのように剥離していってしまうとか・・・
←剥離してきた塗装ですが、
ボディにまったく密着が出来ていない為この様にフィルム状に剥げて来ます・・・
当初の予定では、
色は暈しでクリアーのみパネル全面に吹く予定でしたが、
リアクォーターはAピラー先端部フロントフェンダー隣接部まで、
フロントフェンダーも全面この様に剥離して行ってしまいます。
どうやら、最初に発覚したドアの暈しもドアインステップの塗装剥離も、今回との一連の問題で、
右側全面パネル新車時に再塗装が行われているとの事です・・・
これをメーカー管理下で行なったのか?
インポーター管理下なのか?
ディーラー責任かなのか?
どこが行なったかは判断が付きませんが、ディーラー・インポーターがクレームを撥ね付けていたのは、此処まで大事の問題が潜んでいて、
認めれば多額の修理代が掛かる事が判っていたからこそクレームを受け付けなかったのでしょう・・・
新車保障って何だ?
オーナー様から本来のご入庫の目的は、
メインテナンスとしての“鉄粉クリーニング”でした!
再塗装パネルは除外して、
11パネルが今回対象となりますが、当然1台分の料金/13×11パネルで計算します。
このお車も1年経過車としては鉄粉付着量はかなり多いほうです・・・
洗車も冬季は洗車機のようですが、それでも此処まで鉄粉付着してしまうのは、
駐車環境的に浮遊鉄粉が多いのか?
車の静電気が強いのか?
どちらにしても、
この付着量からして定期的鉄粉除去は行なったほうが良いでしょう!
今回オプション施工として、
“スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング”をリアラケッジの小窓を除いた以外の部分のご依頼を頂きました!
水染みの付着も、
やはり1年経過車としては結構多めです・・・
フロント基本セットは“ライトポリッシュ”で下処理を行い、
リア基本セットは“鱗落しケミカル”で対応させていただきました!
バッチリ綺麗になりました!
これで雨天も視界確保はバッチリですし、
特に高速道路などではほとんどワイパーの使用も必要なくなります、
個人差はあるかもしれませんが。
其れと重要なのは、
DIY用撥水コートと違い施工後はほとんど水染み付着はしなくなります!
DIY用のものは、1本1回使いきりのものはまずありませんので、開栓しても使いまわせると言うことは、
幾ら表記がフッ素となっていても主成分は油脂ですので、
その油脂に引っ張られて水染みは出来てしまいます・・・
私は使ったことが無いので知りませんでしたが、お客様からお聞きするお話ですと、
塗りこみや拭き上げに多少でも斑があると視界の微妙な歪みも生じるそうです。
弊社のスプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティングは、
確かに安い施行ではありませんが、
DIY用や簡易施行店などの低額コーティングとは違い、
長期間の撥水持続力と水染み付着防止機能やクリーンな視界確保等を総合的に判断すれば、
コストパフォーマンスは十分だと思います!
又した処理における施行方法も他社とは大分異なりますので、
この下処理の違いによる定着性の差も大きいと思われます。
RENAULT ルノー ルーテシア RSシャーシスポール(RM5M)
コーティング補修&メンテナンス&オプション施工終了
八月中旬にお預かりいたしまして1ヵ月半もかかってしまいました・・・
お預かり時点では、
9月中旬にはお引渡し出来るはずでしたが、
塗装剥がれの原因が当初オーナー様が言われたこととは違っていた上に、その問題範囲がパネル全体にまで及んでいた上に他のパネルにまで同じ問題があることが判ってしまった為に、
塗装工程が大幅に狂ってしまい、
その結果弊社施行予定も組み直しとなってしまったため、
此処までズルズルとなってしまいました。
お引渡し時、今回の問題の根本的原因についてや、他のディーラーやインポーターでの過去の対応事例などをお話させて頂きましたが、
今回発覚したようなレベル自体がほとんど無いことですけれど、
流石にこのレベルとなれば悪名高いカローラ南信グループですら、
何らかの対応はしたことでしょう!
と考えると、現在の長野県下のフランス車を一手に引き受けているディーラーグループタカサワは、
それ以下ということになります・・・
オーナー様曰く、
「以前は三菱に乗っていたけれど、営業マン自体の接客態度を見ても、
よほど三菱のほうがまし!」
と、仰っていました。
この様な輸入車系の営業マンは確かに態度が悪い者が何処にもいます・・・
良くあるのは、
比較的高級車メイン販売価格が600万円を越えるようなディーラーでは、
お客様を値踏みするような対応をすることが多いです。
私の友人でも有った話ですが、今迄国産車だけを乗っていて、
とあるドイツ車を気に入り購入しようとしましたが、
今までの癖で値引き交渉をしながら購入したところ、
態度は最悪・・・
然し、
其れを置いてもこのメーカーの車が気に入り現在では既に4台目となっていますが、
購入台数が増えるに従い、
手のひらを返すような護摩すり営業に変わって行ったそうです。
これは、1台目の時は、
「このお客相当無理をして買うみたいだから、
今後に繋がらない一見客にしかならない・・・」
と言う判断だったのでしょう。
懇意にしているとある高級車ディーラーの幹部から聞いた話として、さっきの値踏みの話では無いすが、
ディーラー営業は新規購入者の資産状況や社会的地位などを初めは知りませんから、
服装(着衣・靴)等と話しぶりなどから判断して、
接客態度を七変化させることが多いそうです・・・
又、
購入交渉での予算の提示の仕方や、
値引き要求の仕方でも相当態度は変わってきます。
変な話ですが、高級車ディーラーの営業マンは一見のお客ですと、
自分たちのほうが上の人間のようにお客を見下げている勘違いが見受けられます・・・
ではどうすれば最高の対応で接客するのかと言うとこれは、
お客様自身のキャラクターの問題が大きく影響しますので、
これが一番!
と言うパターンは残念ながらありません・・・
但し、
間違いなく服装はきちんとしているのに越したことはありませんので、
ジャージやサンダルや野球帽や小さなお子さん連れなどは、
常連になり気心が知れるまでは辞めたほうが良いでしょうねー
今回のようなことが有ったにも拘らず、
オーナー様はこのお車を気に入っておいでです!
ディーラーやインポーターにはまったくに信頼は失っていても・・・
ですが、
流石にもうこのディーラーグループやこのメーカーの車を買われる気は無いそうです。
当然です。
然し、幾ら一見客だったとしても、
この様に購入された車を車本質を見極めたうえで気に入ってくださるオーナー様は、
意外と輸入車では少ないです。
多くの方は憧れや見栄で購入されるのが輸入車の一見客の特徴ですが、
本当にディーラーが大事にしなくてはいけないお客様は、
こちらのオーナー様のように車の持つ個性を理解して其れを気に入ってくださる方なんですけどねー
この様な方は、今回のようなことが無い限りと言うか、
有ったとしてもその対応が誠意的であれば、
車自体は非常に気にいっていらっしゃりますから、
必ずリピーターになっていたことでしょう!
然し、
今回のことで輸入車総てにおいて同様の不信感を抱かれるに至ってしまいましたから、
車自体の本質的楽しさはおいて置いても、
安心・安全・壊れない・態度が良いなどが優先事項となり、
もう輸入車を買われる事は無いでしょう・・・
よく聞く話で、
輸入車新車購入者のリピーター率は1割程度・・・
低価格車ほどこの傾向は強いと言われていますが、
これは先にも記載した見得・憧れで背伸びした結果、
国産車と違い壊れるわ、
ランニングコストは高いわ、
ディーラー対応は悪いわ。
等で、
辟易してしまうらしいです。
この様な事を乗り越えてでも、
輸入車に乗る覚悟を持てなかったら、
輸入車は買わないほうが良いでしょうねー
私自身既に25年くらい輸入車しか購入していませんが、
車自体が気に入っているから乗り続けていますが、
正直我慢の連続では有ります・・・
時にブチキレ大怒鳴りになっちゃっても。
この度は、お約束の期日を大幅に超えてのお預かりとなってしまい、申し訳ございませんでした。
又修理金額も当初予想とはかけ離れた金額となってしまいましたが、現状で短期的には問題が起こりそうなところは完全修復されています。
但し、お話いたしましたように潜在的問題点はある可能性は否定できませんので、その出現を遅らせるまたは避けるには、とにかく慎重に扱って頂く必要があります。
折角、輸入車→フランス車→ルノー→ルーテシアと、輸入車にしかない個性のよさを発見して気に入られて乗られていますので、次も個性に引かれるお車をお選び下さい。
その際には、私がディーラー営業マンを責任を持ちましてご紹介いたしますので、今回のようなひどいことは起こらないようには出来ると思います。
ただ快適なだけの車では、もう満足は行かないでしょうから。
今後何か起こりましたら、お気兼ねなくご相談下さい。
この度も、ご依頼ありがとうございました。
会員クラス:準会員新規登録
車輌クラス:クラスM
施行コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング(右フロントフェンダー・右クオーター)
磨きコース=02スタンダード・ソフト磨きコース(再塗装対応用磨き=上記範囲)
オプション施工1=鉄粉クリーニング(上記範囲除くパネル)
オプション施工2=スプラッシュビュー・ウインドウフッ素コーティング(フロント基本セット×ライトポリッシュ・リア基本セット×鱗落し)
外注施行=再塗装(既存塗装完全剥離=右フロントフェンダー・右クォーター)
施行料金(弊社施行分):103.380円税込み(淡色車割引磨き―5%・輸入車割増磨き+10%・ソリッド塗装割増磨き+10% 適応・コーティング補修基本料含む)
施行料金(再塗装外注):オーナー様の意向により非公開
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