2018年08月11日公開|ランドローバー
岐阜県よりお越しのご新規のお客様です!
が、このオーナー様かなりの拘り派で、
国内では正規輸入されていないなんとMTを並行輸入されています。
エンジンは2.0Lのディーゼルターボですが、確かにランドローバーではディフェンダーからディーゼルターボは存在していますから、
実績からすれば十分性能は確保されていることでしょう。
然し、現行モデルのレンジローバーになり不思議に感じるのは、このイヴォーグは500万円台、
最高グレードは2.500万円と同一車名で5倍の価格差のある車って他にないでしょう。
これだけ価格差があってイヴォーグと通常のレンジローバーと何か共通する部分て存在しうるのか?
レンジローバーと言う名前を冠すれば低迷する売り上げ台数が延ばせると踏んだのか?
疑問は尽きないですが、
実際一気に売り上げ台数は急増したようなので、
商業的には成功を収めたと言って良いでしょう!
実際私自身も、
一昨年元妻の新車入れ替え時には検討車輌にはなりましたが、
小さい車の方が良いと言う希望で購入はしませんでした・・・
私も含め何故道路整備もほぼ完全に出来ている日本の道路事情の中で、
今更SUV系が人気が高まっているのかが?
しかも最近では、
イヴォーグにも設定あるようですが結構の車種で4駆ではなくFFもあるようですが、それに何かメリットがあるのでしょうか?
私自信レンジローバー2を所有していますが、所有理由は2つ。
本来これ以外にもアウトドアスポーツに必要などの目的がない限り、
1BOX以上に通常使用に限定すればメリットよりデメリットの方が遙かに高いと思うのです・・・
車内の樹脂部分の質感は同価格帯にある国産SUVと比較した場合、使われている素材自体の良し悪しは解りませんが、
明らかに質感は上ですね!
表面処理の仕方一つでこのイヴォーグのように高級感とSUVらしさが映えます。
せめて国産車もこのくらいの工夫はして欲しいものですが、
デザイナーのセンスがないのか?
会社が其処に多少ならずとも手を加えコストをかけることを認めないのか?
でしょうが、
車をもう一寸消耗品としてではない視点でみてもらいたいですねー
トリムもアルミの荒削り状態のような表面処理が施されていますが、
これも樹脂部分との意匠性のバランス取れていて見事です!
これも国産車ならプラスチックを使いフェイクにしてしまうのでしょう・・・
ウッド・カーボンのフェイクが特に国産車では目に付きますし、
ピアノブラックと言うか練りプラパーツからはいい加減脱却して欲しいですね。
とは言え、
何故かこのお車は外装パーツが練りプラてんこ盛り・・・
ピラー全て、ルーフレール、フロントグリル関連、目立つところにこれほど使用されてしまうと、
傷が入ってしまえば非常に車全体の印象がやつれて見えてしまうようになってしまいます。
実際お持込いただいた段階では、
傷が目立つだけではなく、
既に表面が擦り傷で暈けてしまっているくらいの意匠性低下をしてしまっていました・・・
僅か1年足らずでこの有様では、
先々考えると憂鬱になってしまいます・・・
もし私がイヴォーグを購入する選択肢に立った場合、
この練りプラの多さで止めてしまうか?
パーツ総てを塗装するか?
貼り込み可能な部分にはフィルムを貼り込むか?
でしょうねー
今回ヘッドライトカバーのきばみ防止のご相談も頂きましたが、
ご新規ですし使用過程車ですので、
コーティングと言う選択はお勧めしておりませんので、
価格は高くなってしまいますが、
“エクスペル・ペイントプロテクションフィルム”での施行とさせていただきました!
お車がまだ1年経過車とのことで、
ヘッドライトカバー自体も多少の飛び石痕は認められますが劣化は見た目上はないことと、
ご予算的にも相当のご無理を頂いての弊社施行とのことでしたので、
今回はポリッシングは行なわず脱脂のみでの貼り込みといたしましたが、
耐久性的には左程ポリッシングを行なった場合と変わりはないと思われます。
但し、
絶対性で言えばポリッシングを行ったほうが確実性は上がります!
劣化していないように見えても、
1年間は紫外線に晒されているのですから、
微々たるレベルであっても劣化は0では無いですから・・・
1年経過車で走行距離5.000Kmでの並行輸入だそうですが、英国での新車購入での日本への輸入は、
ランドローバー社が禁じているようなお話でした・・・
そのため、使用過程車を購入されたようですが、
正直欧州人の車の取り扱いは雑である認識しか持っていないため、
現車確認をさせていただくまでかなり不安感はありました。
が、
良いじゃないですか!
同条件で比較した場合、
国産車・国内使用過程輸入車より確実に傷は少ないでしょう。
但し、
トップ部分には数箇所の酸化痕跡が目に付きましたが、
ご自宅・会社近隣には蝙蝠が非常に多くその糞の被害があられるそうです・・・
普通に夕方飛んでいる姿が確認できるそうです。
が、
弊社のこの田舎ですら私は蝙蝠をみた記憶はありません。
で調べてみると、南極以外の全世界に生息はしている様ですが、
長野県のような寒冷地はやはり少ないようで、
逆に最近では都市部の方が繁殖が盛んのようです。
鳥類とは違い一応哺乳類ですので、
消化器官の仕組みも違うせいか糞尿の酸度は鳥類よりも高いようですから、
夕方から日の出までに受ける蝙蝠糞爆弾は要注意ですね・・・
オーナー様は磨きコースは02磨きコースをご予定していらっしゃいましたが、
予想よりも遙かに程度も良いですし、
傷0までを望まれているわけでもありませんでしたので、
現状より1%位は傷残りする予測の“01スタンダード・ソフト磨きコース”で十分との判断で、
こちらの磨きを行なうことと決定いたしました!
唯一心配なのは、
01磨きコースには事前の鉄粉除去は含まれていませんので、
あまりに鉄粉付着が激しい場合はファーストポリッシュで傷を入れてしまうリスクはありますが、
もしそのようなことが起きてしまった場合は、
ファーストポリッシュでバフを洗浄しながら繰り返すことで対処するしかないでしょう・・・
こうなると、
かなりの時間ロスになりますから、
ならないことを願いますが・・・
通常は01磨きコースの選択されて、
鉄粉付着のリスクが事前にはっきりしている場合は、
鉄粉クリーニングはオプション施行はさせていただくことが大前提とはなります!
側面も多少の洗車傷と思われる線傷は存在はしていますが、
新車でもこの程度の傷のある車は5割位はあります・・・
弊社と犬猿の仲のNTPグループの車でしたら、
どの新車よりもこのお車の方が程度良好な事で
しょう!
然しつくづく私の因業性格は損を招きます・・・
上記したNTPグループ初め特に輸入車ディーラーに対しては、
ディーラー保護よりもオーナー様保護の発言をついついしてしまうが為に、
特に営業マンからは要注意業者として敬遠されているようで、
購入されたオーナー様が弊社に施行依頼をしていることを知ると、
一様に嫌がる素振りをされるようで、
中には弊社に直接TELをしてきて、
「何かあったらオーナー様ではなく自分に直接まず状態報告をして欲しい!」
等と言う事すらあります。
余程自社の納車レベルに自信がないのですね・・・
つまり、
程度の悪い車を誤魔化し売りしている自覚があると言う事でしょうか?
ランドローバー社の車はそれほど磨きの実績はありませんが、
輸入車の中ではかなり磨きやすい塗装に入るでしょう!
硬すぎず、柔らかすぎずですし、
膜圧もそこそこ有りますから安心して磨くことが出来ます。
とは言え、
この様な深い線傷は残ってしまいました・・・
オーナー様にはスポット磨きで目立つ傷を除去なさるか?
を事前に確認いたしましたが、そこまでは拘られないとのことで、
今回は此処で磨き終了です・・・
このお車プレスの仕方は一寸変っています。
凹状のプレスの角がただ曲げられているわけではなく一段更に凹になっています。
何を意図してそうしているのかは?
ですが、
単純に言えばパネル剛性は上がるはずです!
オフロード車だから車体剛性を上げたかったのかも?
然しこれによりほんの一寸の凹みでは有りますが、
水の流れが阻害されるためか、
不純物・イオンデポジットの堆積がみられます・・・
凹の低部は、バフの当然外周部が当たる事になりますが、ポリッシャーのパッドから外れた部分になってしまうため、
強いプレスがかかりませんので研磨力は非常に弱くなってしまいますから、
強固に付着したものを磨き取るには多少の手磨きも併用しなければなりませんでした。
100%を期すには、
スポット磨きを行なえばいいのですが、
プレスライン全部を行なうとなると膨大な金額がかってしまいますので、
其処までしなくても80~90%位は除去できていますので、
殆ど気にはならないはずです!
今後洗車の際にこの凹み部分にシャンプー剤残りがあればまた同じ状態に進行してしまうので、
シャンプー洗車後の洗い流しはきちんとスポンジで流水をかけながら洗い流す注意が必要です。
拭取り時も水残りがないように拭き上げ確認も必要です。
洗車傷もあらかた除去でき、
傷残りは1%程度まで磨けてしまいました!
ついていた傷が比較的浅い傷ですんでいたと言う事になりますが、
欧米人の洗車って意外と日本人より丁寧なのかもしれません?
都市部は別として、
郊外の住宅事情的に言えば、
敷地も広くまず車庫も完備されていますから、
保管・洗車環境的には恵まれているのかもしれません!
但しドイツは基本的には一般家庭の敷地内での洗車は法律で禁止されているため、
世界で一番洗車をしない国らしいので、
特別な車を除いた一般車では、
使用過程車の並行輸入車はあまり程度良好なものは期待薄いかも?
かたやイギリスは、そのような規制はありませんし、殆ど天候も晴れ間がないような国ですから、
水染みは出来づらいでしょうね!
然し、
郊外道路では未舗装路も多いですから、
舗装路でも小石が結構あるでしょうから飛び石被害は受け易いでしょう・・・
実際このお車もかなりいたるところに飛び石痕跡ありますから。
ボンネットには数箇所の酸化痕跡ありましたけれど、
酸化されて間もなかったのでしょう、
意外と除去・意匠性改善は出来ました!
やはり線傷もある程度はありましたが、
これも側面と同じで1%程度の傷残り迄は回復させることが出来ました。
問題は今後オーナー様が何処まで意匠性を保てるか?
に掛かってくるのですが、お聞きしているお話では、
今までお乗りだったお車は半年に一度くらい手洗いをする程度だったとお聞きしていますが、
毎日通勤でも使われる状態では幾ら優れたコーティングと言えども、
それでは意匠性を保つ事は難しいですので、
洗車が面倒であったり時間が取れない等であれば、
せめて1ヶ月に一度位は洗車機で洗ったほうが意匠性もコーティングの状態も保つことが出来るでしょう!
前記しているように、
蝙蝠爆弾も頻繁とのことですから、
爆弾痕放置期間が長くなれば、
間違いなくコーティングは酸化され、
ひいては塗装自体も酸化され、
塗装剥がれや浮の原因となりかねません・・・
私のレンジローバーも前オーナーが放置状態で使用していましたので、
トップ部分の酸化痕は多く有りますが、
輸入車の塗装としては酸化しやすい特徴があるように感じます。
時代が違いますから、当然塗料材質も変わってはいるでしょうが、今回施行させていただいた印象では、
似たような特性は残っているような気がします・・・
LAND ROVER ランドローバー レンジローバー
イヴォーグ SE TECH(LDA-LV2NB)コーティング終了
お越しいただいた際は、
お嬢様といらっしゃりその足でお嬢様のバイオリンの合宿の集合地である松本駅までお送りするとのことでした。
確かに、いかにもバイオリンを弾きそうな、
育ちのよさそうな可愛い小学校4年生でした!
事務所でお嬢さんにジュースをお勧めしたところ、
「この娘はジュース飲めないんです・・・」
との事でしたが、身体的にアレルギーがあられるのか?
教育方針として、炭酸類を与えないようにしていらっしゃるのか?
でしょうが、
家の娘もアレルギーや母親の方針で小学生時代の飲料・食事は相当制限されていました・・・
私が育った当時などは、
アレルギー自体の感覚すらなかった様な・・・
思い返してみると、
幼少時よく蕁麻疹起こしていた記憶ありますから、
アレルギーだったのかも?
1年経過の並行輸入車としては程度は上々と言えると思いますが、
施行終了してみると、
明らかに意匠性は別物になっていると私は感じますし、
施行後半で別件で訪れた、
保険会社のアジャスターの複数の方全てが新車と間違えていましたから!
今回選ばれたコーティングは、
“マーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド”です!
現在ハイブリッドクラスでは圧倒的にブリリアントフィニッシュが人気ですが、
これは高膜厚・高硬度という部分での、
耐擦り傷性や洗車機使用での耐摩耗性や後のメンテナンスポリッシングが可能であることなどからですが、
一つ問題は艶感が一般的ガラスコーティングとは違いWAXのようなぬめり感を持つ意匠性であることが上げられます。
この意匠性が好きであったり、
意匠性は気にされない方が選択されています!
しかし、
こちらのオーナー様はいかにも作られた意匠性は好みではないとのことで、
一般的ガラスコーティング(弊社ラインナップの)のような自然な艶が好みとの理由で、
露天駐車状態が日中続くこともあり、
水染み防止機能が強いものもお望みでしたので、
そこそこ硬度もあり酸化チタン配合により親水性が高いこのコーティングを選ばれました!
駐車条件的にお引取り後の管理に不安もありますので、
“レジントップコート・コクーンSTD”もご依頼いただきましたが、
大分このレジントップコートの考え方もお客様方に浸透したようで、
車庫保管の方を含めてもほぼ100%の方がご依頼いただけるようになりました!
但し、
レジントップコートを施行することで、
施行直後のコーティング不安定期間を完全放置で大丈夫になる訳ではありません。
あくまでリスク減少をするための補助的効果ですから、
汚れたり不純物が付着・降り積もり等してしまった場合は、
確認されたらなるべく早く洗車はして頂く必要はあります。
あくまでコーティングもトップコートも、
塗装を守るための薄膜ですし、
外的要因の総てを守りきれる完全バリアーでは残念ながらありません・・・
その効果をきちんと持続させてあげるためには、
適時洗車を行なっていただく事は必須です!
「コーティングをしたら洗わなくていいんだよね!」
「ガラスコーティングしてあれば傷は入らないんでしょう!」
「洗車の際にはシャンプーはしなくても水洗いだけで善いんでしょ!」
みたいな事は、
ありませんから・・・
未施行車に比べて明らかに汚れずらくなるとか、
傷が入りにくくなるとか、
洗車頻度が少なくて済むようになるといったことを目指しているのが、
コーティングの本来の目的です!
この度は遠方よりわざわざご依頼いただきまして、ありがとうございました。
正直並行輸入されてるとのことで、現車を拝見するまでかなり程度に不安感もありましたが、思いのほか良好程度でしたのでホットいたしました。
オーナー様ご自信もう一寸ハードな磨きをご希望されましたが、予測通りご提案の磨きでほぼ完全になりましたので、ご安心ください。
今後のことでお願いしておきたいのは、今までよりは洗車頻度は小まめに行なってください。
本文中でも触れていますが、私の印象ではランドローバー社の塗装は、酸化には比較的弱いと思われますので、お話であった蝙蝠爆弾もそうですが、高速走行後の虫付着や、春の黄砂・花粉にもお気を付け頂き、なるべく早い段階で洗車を心がけるようにしてください。
これ等酸化付着物は、僅か数μのコーティングはいとも簡単に溶かしてしまいますので。
20年はお乗りになりたいとのことでしたので、初期での管理がその後に大きく影響を及ぼしてしまいますから、なるべく小まめなお手入れを心がけてください。
良い状態が長く維持できることを、願っております、ありがとうございました。
車両クラス:クラスLL
施行コース:
コーティングコース=マーベラスフィニッシュ・プレミアム ハイブリッド ガラスコーティング
磨きコース=01スタンダード・ソフト磨きコース(程度良好新車向け=軽度の傷取り・鏡面仕上げ)
オプション施工1=レジントップコート・コクーンSTD
オプション施工2=エクスペル・ペイントプロテクションフィルム(アルティメット使用=ヘッドライトカバー)
施行料金:245.256円税込み(輸入車割増磨き+10% 適応・高速料金バック別途)
メーカー別
月別バックナンバー